フロンティア・マネジメント株式会社 経営執行支援部門では、クライアントにトップマネジメントから現場レベルまでを多層的にサポートするチーム体制で経営に参画し、あらゆる経営課題の解決に向けた支援を行っています。経営人材不足の社会課題を解決するべく、日本企業の経営力を高めること、そして経営人材の育成・輩出をパーパスとして持っています。近年では、陣容拡大の中、部門祖業のターンアラウンドに加え、クロスボーダー、イノベーション、サステナビリティと経営執行支援のテーマや専門性が多角化しています。
今回は、同部門へのインタビューの第二弾として、同部門でイノベーション支援をリードする岩本真行様(マネージング・ディレクター)、髙村諒様(ディレクター)、齋藤可奈恵様(アソシエイト・ディレクター)より、転職の経緯、部門の特徴、印象的なプロジェクト内容などについてお聞きしました。※本インタビューの内容は2023年4月時点での情報です
岩本様のご経歴と入社理由:フィービジネスの枠を越えていきたい
髙村(アクシス)
まずは岩本様のご経歴からお聞かせください。
岩本様
私はまず経済産業省に入り、国家公務員として6年程勤めました。その後、日系戦略ファームのドリームインキュベータに移り、数多くの大手企業の新規事業支援に従事しました。結局、10年程在籍したのですが、キャリアアップしていく中で、もうここでできることはやり尽くしたと考えるようになり、2022年にこのフロンティア・マネジメントの経営執行支援部門にジョインしました。
髙村(アクシス)
御社を選ばれた理由は何だったのでしょうか。
岩本様
先程、前職ではもうやり尽くしたとお話ししましたが、具体的に申し上げると、クライアントは超大企業、かつ固定フィーでの支援というビジネスモデルの中での経験は十分に積めたということです。世の中の企業の大半は中堅・中小企業で、超大企業はその中のごくごく一部ですし、また固定フィーでの人工ビジネスというのもごく限られた価値提供形態です。
私は、今後コンサルティング、事業、投資の垣根がなくなり融合していくと考えており、固定フィーで対価をもらうというリスクをとらないビジネスモデルに限界を感じつつありました。そこで、「地方の会社も支援ができる」「コンサルティングに事業や投資を絡めながら支援ができる」という条件で転職先を探していたところ、ドンピシャの会社としてフロンティア・マネジメントに出会いました。
フロンティア・マネジメントは、大企業から中堅・中小企業まで幅広く支援するとともに、フロンティア・キャピタルという投資子会社を通じた事業投資も行っています。ここでなら自身のWillが実現できると確信しました。中でも、コンサルティングとは一線を画した支援を展開する経営執行支援部門に強い魅力を感じ、同部門の幹部の一人としてジョインさせていただきました。
髙村様のご経歴と入社理由:経営者になるという人生のチャレンジへ向けて
髙村(アクシス)
続いて髙村様、ご経歴をお聞かせいただけますか。
髙村様(FMI)
私は2011年に新卒で住友商事に入りました。財務で5年程勤めたあと、自ら異動を希望して営業に部門異動させていただき、さらに5年勤めました。営業では主に国内の再生可能エネルギーの電源開発に携わりました。毎週のように仙台市へ行きバイオマス発電所新設に向けて四苦八苦するなど、とても大変だったのですが、同時に「仕事ってこんなに面白いのか」と思えるほど充実していました。
髙村(アクシス)
御社を選んだ決め手は何だったのですか。
髙村様(FMI)
前職では周囲の人に恵まれ、特に人生の師匠だと思っている営業時代の上司からは、仕事への向き合い方と面白さを学びました。住友商事で出会った方々にはとても感謝しています。仙台バイオマス発電所計画が無事ファイナンスクローズして一区切りがついた時、「海外駐在して別の電源開発プロジェクトにチャレンジする」機会もあったと思いますが、新型コロナウイルスの流行や子どもの誕生に加え、自分自身が30歳を超える等の変化を迎えるタイミングだったこともあり、改めて今後の人生をどう生きていきたいかを自問自答しました。住友商事で40歳や50歳になった自分を想像してみた時に「なんで若い時にもっとチャレンジしなかったのだろう」と後悔するかもしれないと感じました。社内とはいえ、財務から、人間関係も業務内容もゼロからのチャレンジとなる営業へ自らの希望で異動させてもらい、結果的に大成功であった自分自身の成功体験があったこともあり、もう一度チャレンジしようと思ったのです。
人生で最大のチャレンジは何かと考えた時、私にとっては「経営者になる」ことが「大変だが、だからこそやりがいがあり人生を豊かにできる」と思い至りました。そこで、まずは経営者がどんな仕事をしているのかを知るべきだと思い、経営コンサルタントへの転職を目指しました。フロンティア・マネジメントはクライアントが中小企業で、チームも少人数なので自分も重要な役割を担うことができますし、外部の人間として外からクライアントにアドバイスして終わりではなく、クライアントと一緒に苦労して経営を回すという、まさに自分が望むことができる場所だと思い、2年前にフロンティア・マネジメントの経営執行支援部門にジョインしました。
齋藤様のご経歴と入社理由:自分の価値観を大切にして巡り合えた
髙村(アクシス)
最後に齋藤様、まずはご経歴からお聞かせください。
齋藤様
私は2019年に新卒で野村信託銀行に入り、法人及び富裕層向けの融資審査を担当していました。教育制度がしっかり整った環境で社会人としてのベースや金融経済及び融資の基礎知識を身に着けることができ、周囲の人々にも恵まれ、非常に有難いことだったと思います。入社後1年も経たないうちにコロナ禍となり、飲食やアパレル、旅行業界がダメージを受ける中で、そこに携わる私の家族や友人が困っている姿も目にしました。そういう経験の中で、自分が携わる富裕層ビジネスに次第に疑問を持ち始めたのが転職を考えるきっかけになりました。正確な表現ではないと思いますが、経済的な格差を拡大させているような感覚がありました。
また、信託銀行での長期的なキャリアを考えたとき、自分が30代や40代で仕事に夢中になって生き生きと働くイメージが湧きづらかったこともあり、2年程で転職を決意し、第二新卒として2021年から弊社に入りました。
髙村(アクシス)
前職との価値観の不一致という点について、もう少しお話をお聞かせいただけますか。
齋藤様
前職では様々な金融サービスの提供を通して持続的な社会の構築を目指していたと思います。私自身の視座が低かったことも一因だと思いますが、自分の仕事がどのように社会に貢献しているのか考える機会が少なく、何のために目の前の業務をしているのか分からなくなることがありました。自分の仕事がクライアントや社会にどのように役立っているのか明確に実感しながら働きたい、さらにはそれが困っている方の助けになるものであればさらに良いと考えたときに、もっと自分にフィットする会社への転職を望むようになりました。
第二新卒での転職は早すぎるとも感じましたが、やる気、体力のある20代という期間をチャレンジングな環境で過ごしたいと思い決断しました。
髙村(アクシス)
そんな中で、価値観の合う御社に出会われたのですね。
齋藤様
はい。面接をしてくださった部門長の西田さんらの考えに共感したことが、フロンティア・マネジメントを選んだ1つの理由です。事業再生を手掛ける他の会社も見た上で、フロンティア・マネジメントが一番しっくりきました。
「経営人材の育成・輩出」をパーパスとする経営執行支援部門
髙村(アクシス)
皆様が所属されている経営執行支援部門の理念についてお聞かせください。
岩本様
経営執行支援部門は、その名のとおり、クライアントの経営の執行をサポートすることを生業としています。最大の特徴は、クライアントへの入り込みの深さです。CxOを含む経営支援チームを我々から派遣し、クライアントともに経営課題の解決を実行します。かつてはターンアラウンド案件の割合が多かったですが、近年は陣容の拡大とともに専門領域・サービスラインナップも広がっており、現在ではターンアラウンド、クロスボーダー、イノベーション、サステナビリティの4つを柱として経営執行支援を展開しています。クライアントも大企業から中堅中小企業、さらにはベンチャー企業と多岐にわたります。
我々の部門のパーパスは「経営人材の育成・輩出」です。クライアントの経営支援を通じて、クライアント経営力や経営人材の育成に貢献したい。同時に、我々自身も様々な経営執行支援を通じて経営者に必要なスキルと経験を身に着け、ゆくゆくはプロ経営者として巣立っていきたい。そんな想いをもったメンバーたちが集まっています。
髙村(アクシス)
4つの専門領域のうち、岩本様がリードするイノベーション・新規事業領域の支援の特徴についてお話いただけますか。
岩本様
私自身は長年新規事業やイノベーションのコンサルティングに従事してきた人間ですが、その他にも、髙村のように総合商社で事業開発をやってきた人材、ベンチャーキャピタルに勤めていた人材など、新規事業開発の経験を積んだ人材が増えてきています。そうした中で、昨年、経営執行支援部門の中に私をヘッドとしたイノベーションチームを立ち上げ、本格的に新規事業開発やイノベーション推進の支援に力を入れはじめています。
我々の新規事業開発支援には3つの特徴があります。
1つ目は、我々がクライアントの経営幹部のポジションをいただきながら新規事業開発支援を進めることです。一例として、私が現在責任者として新規事業開発をご支援している地方企業の案件では、私が新規事業担当執行役員のポジションを、メンバーが新規事業開発部長と次長のポジションをクライアントからいただいてご支援しています。ポジションと名刺をもらい、クライアントと同じ船にのって事業開発を進めるのは他社に例を見ない特徴だと思います。
2つ目は支援企業の幅が広いことです。経営執行支援部門では、大企業の事業開発支援のほか、地方の中堅企業の新規事業開発支援も積極的に行っています。また、ベンチャーキャピタルの投資先のスタートアップに出向して、スタートアップの事業開発にタッチしているメンバーもいます。
3つ目は、外部のパートナーと連携して新規事業開発支援を行うエコシステムです。経営執行支援部門のメンバーも深い専門性や多様性を持っていますが、それだけで補いきれない場合は、外部のパートナーと機動的に協業して共に案件を執行します。我々は、こうした外部パートナーのことを「エコシステム」と呼んでいますが、自前に拘らず、社内外のリソースをベストミックスしながら効果的な経営執行支援を遂行するのも他ファームとの大きな違いかと思います。
髙村(アクシス)
エコシステムというコンセプトは面白いですね。具体的にはどのようなところと協業されているのでしょうか。
岩本様
例えば、テックベンチャーのVISITS Technologies様とパートナシップを結び、いくつかの案件で連携しています。具体的には同社のデザイン思考テストなどのソリューションを活用して、お客様のデータを取り、そのデータを活用して新規事業開発人材の人選、新規事業テーマの選定などを効果的に行っています。テックベンチャーの力も借りながら、独自性あるソリューションを提供できることも経営執行支援部門ならではだと思います。
「中の人」になってクライアントを変革する面白さ
髙村(アクシス)
髙村様がご経験された印象深い案件がありましたら、お話をお聞かせください。
髙村様(FMI)
私は現在、スタートアップの投資を幅広く行っているベンチャーキャピタルに出向し、そこからさらに、投資先のスタートアップ企業へ派遣されています。これもなかなかない貴重な経験ですよね。通常は、ベンチャーキャピタルが投資先1社にリソースをかけてハンズオン支援することは少ないと思いますが、リードVCとして相対的に大きな出資比率のベンチャーキャピタルでは投資先へのハンズオン支援ニーズが昨今出てきているように感じています。創業者が筆頭株主且つ代表取締役であることが多いスタートアップの中の組織を動かすことは、筆頭株主であるPEファンドと共に経営改革に取り組む案件とは異なる難しさがありますが、関係するステークホルダーのベクトルを合わせながら、いかに組織を動かしていくかを四苦八苦するチャレンジングな経験を積むことができています。
髙村(アクシス)
投資先でのミッションについてもお聞かせください。
髙村様(FMI)
投資家の立場でモニタリングしているだけでは見えない投資先の実態を見える形にし、資本政策も含めて各ステークホルダーの利害を調整しつつ、企業価値を向上させること、Exitが必要な株主には良いExit機会を作ること、ですね。
ベンチャーキャピタルはPEファンドよりもアーリーステージにいる会社に投資する為、相対的に高いリスクをヘッジする観点で、複数の会社にリスクを分散してマイナー出資していることから、筆頭株主として取締役を交代させる等の強権を発動できないのが一番難しいところです。より内部に深く入って人間関係を築き、中の人達に納得してもらって一緒に動くということをしないと、何も変えていくことができません。スキルだけでなく人間力が試されるところであり、難しくも面白い部分だと思います。
髙村(アクシス)
スタートアップの企業のフェーズも様々だと思いますが、どの段階から入ることが多いのでしょうか。
岩本様
ミドルステージからレイターステージでしょうか。ベンチャー向けの支援とはいえ、やはり月数百万円のフィーは最低限でもいただくことになるので、資金調達も上手くいっていて、PLの形もできつつあるところが中心になります。近年はスタートアップにかなりの資金が集まるようになってきているので、我々のビジネスとしてのマネタイズの可能性も急速に高まっていると感じます。
髙村(アクシス)
成果報酬として実際にストックオプションをいただくこともあるのでしょうか。
岩本様
現時点で実績はないですが、ベンチャー支援の場合、ストックオプション、場合によっては生株を支援の対価としていただくようなケースはあり得るでしょう。成果報酬で対価をいただくという意味では、これまでにも複数実績があります。EBITDAの金額が一定額を上回った場合に我々に成果報酬が入るようなスキームです。コスト削減のプロジェクトで成果報酬を設定することは他ファームでも一部行われていると思いますが、EBITDAという利益指標で成果報酬を設定しているのは弊社くらいではないでしょうか。経営全体を支援スコープとしているからこそ、こうした成果報酬が設定できるという側面があります。
髙村(アクシス)
齋藤様は、何か印象に残っている案件はございますか。
齋藤様
私は大手の食品会社に出向し、新規事業開発チームの一員として仕事をしたことが印象深く残っています。私がいたチームでは、従来の商品売りだけではない新しい稼ぎ方についてと、ターゲットを絞った製品、これがなかなかターゲットに購入してもらうのが難しく、そういった製品を新しい仕組みを作ってどのように売り出すかということについて考えていました。私は自治体や協業企業、スポーツチームを巻き込んだ仕組みづくりに携わりました。
協業企業の協力を仰ぐことや社内の利害関係の調整など、難しさも沢山感じました。特に社内では会社の習慣や文化を踏まえて相手と接するなど、実際に中に入らないと分からないことをたくさん学ぶことができたと思います。
個としてのタレントを認められることがやりがいに繋がる
髙村(アクシス)
皆様がやりがいに感じていることについてもお聞かせください。
岩本様
私は岐阜県出身ということもあり、冒頭申し上げたとおり、フロンティア・マネジメントでは地方企業の支援をぜひしたいと思っていました。入社早々そうした機会に恵まれ、現在、中部地方のとある中堅製造業の新規事業開発支援を行っています。その中で私が手応えを感じたのは、地方の会社にも優れた新規事業のアイデアを持つ発想力豊かな人材がたくさんいることです。上述のVISITS Technologiesのソリューションを使って発想力を点数化するテストを社員150名程に行ったところ、高いスコアを取る人が一定数いらっしゃいました。そうした発想力豊かな社員たちから、我々外部プロフェッショナルが思いもつかないようなきらりと光るアイデアが次々と生まれています。地方から破壊的イノベーションを起こせるだろうという確かな手ごたえを感じつつあります。
髙村(アクシス)
それは非常に明るいニュースですね。
岩本様
「地方企業の新規事業開発なんてうまくいかないのではないか」と考える方もいらっしゃる中で、事業開発のポテンシャル人材がいること、優れたアイデアが眠っていることがわかったことは、私自身のやりがいにも繋がっています。
また、フロンティア・マネジメントのカルチャーに関しても、やりがいの源泉になっています。代表の松岡は、「一人一人のプロフェッショナルが、個人としてどんどん目立つべきだ」と言っています。そういったセルフブランディングに対し、会社は全面的にバックアップしてくれます。実際にオウンドメディア『Frontier Eyes Online』があったり、ウェビナーを開催することも推奨されています。「個として目立つべきだ」という思想やカルチャーに魅力を感じている人は、私以外にも結構いるのではないかと思います。
プロフェッショナルとして腕を磨きつつセルフブランディングもしていきたいというニーズをお持ちの方にとっては、弊社はうってつけのファームだと思います。
髙村(アクシス)
髙村様はいかがでしょうか。
髙村様(FMI)
やりがいを感じるのは、やはり、クライアントとの信頼関係を築けた時でしょうか。以前、資金繰りが厳しくなったクライアントの社長と打ち合わせをしていた時、私は「投資家にも早い段階で厳しい実態を伝えるべき」と社長に厳しく詰め寄ったことがありました。社長が普段よりも逃げ腰になっていると感じたからです。ところが、その打ち合わせには資金繰りが厳しい事実をまだその時点では知らせてはいけないプロパー社員が一人出席していたのです。当事者になり自分事として考えすぎていたのかもしれませんが、単純に頭がそこまで回らなかった。もう大失態ですね。
それでも、クライアントは「君が我々のことを我々の立場に立って本気で考えているのが伝わってきたよ」と言ってくれ、悔しさと嬉しさと申し訳なさで泣きそうでした。このクライアントのためにもっと頑張ろうと思った経験でした。その半年後に私は別のメンバーと交代することになったのですが、「本当は残ってほしいが、君自身が次のプロジェクトにチャレンジしたいのであればメンバー交代を受け入れる。代わりのメンバーは君が良いと思う人間なら信頼する。」とおっしゃってくださいました。支援する側の立場ではありましたが、むしろクライアントの方々に感謝する気持ちでいっぱいでした。ボディオンで中に入り、一緒に苦労したからこそ得られる人間関係だったと思います。
また、現在は地銀ファンドの支援も行っているのですが、そこで住友商事時代にプロジェクトでご一緒した方と偶然にも再会するというご縁にも恵まれました。今は同地銀ファンドの投資先に社外取締役として入り、一緒に経営執行する機会をいただいています。私はまだ30代前半なのですが、この年齢で役員になれる経験はなかなか得られませんし、責任は重いですが、すごく有り難くやりがいのあるお話だと感じています。
髙村(アクシス)
最後に、齋藤様はいかがでしょうか。
齋藤様
これまでやりがいを感じたのは、自分が携わった仕事が世に出た時ですね。以前、大手人材派遣会社のESG/SDGs戦略のご支援をした際、グループ各社の社長やホールディングスの会長など20名程にインタビューを行い、他社の事例も調べながら、会社のマテリアリティや価値創造ストーリーの案をつくりました。その時は自分がクライアントの役に立っているという明確な実感はあまりなかったのですが、数か月後にその案が会社の統合報告書で開示された時には、「自分の仕事がクライアントとステークホルダーとのコミュニケーションの役に立ったのだ」という実感を持つことができました。一緒に働いたクライアントの方々とは今でも連絡を取らせていただいていて、非常に良い関係を築くことができ、やりがいを感じる経験となりました。
自由度の高いカルチャーの中で経営人材を育んでいく
髙村(アクシス)
経営執行支援部門の働き方や雰囲気について、特徴や良いところをお教えください。
岩本様
まず非常に自由度が高いことですね。経営執行支援部門自体、良くも悪くもビジネスモデルが未完成であり、日々走りながらビジネスモデルやソリューションを進化させています。だからこそ、一人ひとりのやりたいことを自由にやらせるカルチャーがあります。例えば、前述のVISITS Technologiesとのパートナー契約の締結は、「イノベーションプロセスのDXの実現」という個人的なWillに基づき私が主導したのですが、部門長の西田からも「どんどん進めてくれ」と後押しをもらいながら機動的に進めました。前職含め、他のファームだったらこうした機動的な動きはできなかったかもしれません。
もう一つは人材の多様性です。我々は現在50名程の規模なのですが、その中には本当に様々な専門性の方がいます。事業に精通した人材、戦略や問題解決に精通した人材、銀行・VC出身のカネまわりに詳しい人材、公認会計士・税理士など、バックグラウンドは極めて多岐にわたります。多様な人材が相互に刺激をしあいながら、知見を補いあいながら働ける環境もよいところだと感じます。
髙村(アクシス)
髙村様はいかがでしょうか。
髙村様(FMI)
前職である住友商事は大企業だったこともあり、社内の研修制度がかなり綿密に作りこまれていたので、教育環境という面では、コンサルティングファームは一匹狼が集まる中で自らキャッチアップしていかないといけないのかなと一抹の不安は抱いていました。ただ、実際に入ってみると、想像していたより遥かにアットホームな雰囲気で安心しました。ある時、コンサル経験が豊富な上司が私の作った社内資料に対し、(社内資料としては「問題ないと思う」と前置きした上で)一部のスライドを自ら手直しした上で、なぜそのように修正したのかという理由を丁寧且つ前向きにフィードバックしてくれたことがありました。私はコンサルタントとしての経験がなかった為、コンサルスキルに対しては不安もあったのですが、忙しい中でもそのように丁寧に対応してくれる上司がいたことで、効率的に学びこともでき、とても有難かったなと思っています。
髙村(アクシス)
齋藤様はいかがでしょうか。前職とは業態も全く違うと思うのですが。
齋藤様
具体的な働き方については2つの大きな違いがあると感じています。1つ目は場所ですね。プロジェクトによりますが、同じ経営執行支援部門に所属していても、クライアント先に常駐する者もおりますし、自宅でリモートワークをする者や、各地のシェアオフィスで仕事をする者もおります。前職では職場に行けば会って話したりすぐに相談したりできたため、入社前は弊社の働き方に不安を感じていましたが、対面で会えないメンバーとのコミュニケーションは電話やチャットでこまめに行い仕事を十分スムーズに進めることができますし、上司や同僚に対面で会えた時はとても嬉しいです。
2つ目は、業務量や労働時間に波があること。すごく忙しい時もありますが、落ち着いて早めに退勤できる時もあります。業務量や労働時間はなかなか自分でコントロールしにくいものではありますが、必要に応じて周りに働きかけていくことの重要性を感じています。
髙村(アクシス)
最後に候補者の皆様にメッセージをお願いします。
岩本様
経営執行支援部門は、将来経営人材になりたいという方には最適の場所だと思います。クライアントの経営の最前線に深く入ることで、経営とはどういうものか、経営を回していくとはどういうことかを身をもって経験できます。
加えて、「こういうことがやりたい」「こういうクライアント支援をしたい」という何らかの強いWillを持っている人にもぜひ門を叩いてほしいです。経営執行支援部門ではそのチャレンジができます。私自身も、自由度の高い環境の中で、「より意味のある新規事業支援とは何か?」「故郷岐阜の活性化含め地方創生にどうアプローチできるか?」という問いに日々向き合いながら、楽しく仕事をしています。
髙村様(FMI)
我々はいい意味で成長途上なので、型にはめないで一緒に組織をつくっていくからこそできる面白さがあると思います。どうやったらこの経営執行支援部門をもっと面白くできるだろうとか、自分が入った案件で「どうやったらもっと面白くできるのだろう」と自分の頭で前向きに考えられる方が、すごく活躍できる環境だと思いますね。
齋藤様
部門長の西田さんからは、「この組織を使い倒して、成長していってほしい」ということをよく言われます。自分の頭で考えて「これをやりたい」と発信していれば、皆も協力的に動いてくれますし、そういった意志を持っている方に是非来ていただきたいです。