GEのシェアードサービスセンターとしてスタートし、現在はデジタルとアウトソーシングを用いてビジネスを変革し、未来を形作るための成果を提供するグローバル・プロフェッショナル・サービス企業、ジェンパクト株式会社。
今回は、同社のコンサルティング部門へのインタビュー。代表取締役社長の田中淳一様、シニアパートナーの田邊智康様より、ジェンパクトヘジョインされた経緯、グローバル・プロフェッショナル・サービスのスタイルや特徴、今後の目指す方向やカルチャーなどについてお聞きしました。
田中淳一様、田邊智康様のご経歴
アクシス田中
まずお2人のご経歴からお聞かせください。
田中淳一様
大学を卒業後、33年間ずっとコンサルティング業界で活動しています。最初はNRI、次にアクセンチュア、その後KPMGコンサルティングと、ほぼ一貫して業務改革コンサルと新規事業の立ち上げに携わってきました。加えて、BPOやデジタルについて、セリング・デリバリーの両方に取り組みましたね。
ジェンパクトに入社したのは2018年の10月です。
田邊智康様
大学卒業後、アクセンチュアの前身であるアンダーセンコンサルティングで13年程働きました。その後IBMを経て、KPMGコンサルティングに転職し、コンサル業界で計17年間過ごしています。その後はUiPathというルーマニア発のスタートアップで5年働き、2023年1月からジェンパクトに入社しました。一貫して業務・組織改革やグローバルオペレーティングモデルの導入や、新規事業開発等を手掛けた経験があります。ソフトウェアビジネスのUiPathに移ってからは、日本事業の立ち上げと拡大、カスタマーサクセス部門の立ち上げを経験しました。
アクシス田中
お2人がジェンパクト社を選ばれた理由と背景をお聞かせください。
田中淳一様
30年近くコンサルティングをやっていて感じたのは、「こういう方向性でやりましょう」と道筋を提案しある程度の伴走はするものの、最終的に実行するのはお客様であり、実現できるのは7~8割ぐらいまでなんです。「いろいろあって、半分ぐらいしか実現できませんでした」と度々言われて、自分たちが一生懸命やった価値に疑問を感じることが何度かありました。
だったら「その提案を自分達で成果を出すまでやりたい」と思ったんです。ジェンパクトは、お客様へ提案した成果にしっかりコミットするところまで自分たちでできる会社なので、面白いなと感じました。
田邊智康様
転職した理由は2つあります。コンサルティングファームとスタートアップにいた頃は、どれぐらいの割合で業務効率ができるかチャレンジしていましたが、思いっきりフルスイングできたことはありませんでした。お客様から「思いきりやってよ」と依頼されたにもかかわらず、いざやろうと思ったら「ここは先々代の社長が作ったので、手を入れないでください」と言われたこともあり、やってはいけないことが多かったんです。
その点ジェンパクトは、BPOをソリューションとしているのが特徴です。「ここの領域を丸ごとアウトソーシングします。その中で可能な限りやっていいですよ」という状態で取り組めると感じました。ここでなら、今まで培ってきた業務改革や自動化、今後はAIも使って、どれぐらい効率化できるのかフルスイングできると思ったことが1つです。
もう1つは、特にジェンパクトジャパンが事業拡大というフェーズであるという状況が魅力的なことでした。UiPathにいた時のように、スタートアップで事業を拡大していく面白さを、人生で2回も味わえるのだと思いました。今回は2回目の経験なので、前よりももっと上手に行うことができるか?という楽しみもあり、1月から働いています。
アクシス田中
ジェンパクトに入られてから、特に印象に残っている案件を、田中様からお聞かせいただけますか。
田中淳一様
消費財の会社の全社BPOを引き受けました。それまでのコンサル業務では、部門の改革や新規事業立ち上げをすることが多かったのですが、数兆円規模の会社全体の改革を引き受けたのは初めてだったんです。全面的にパートナーシップを組んで支援するのは大変でしたが、日本だけでなく、グローバルでの仕事ができたのは面白かったですね。背景・スキル・文化の違う自社やお客様のグローバルメンバーとまさに一丸となって、本音をぶつけ合って仕事をすすめていくうちに「グローバルって、こういうことなんだな」とよく分かり、大変だけどすごく面白いと感じました。
アクシス田中
御社のどのような点が評価され、案件獲得につながったと思われますか。
田中淳一様
3つの点を評価いただき、ご依頼につながりました。1つ目は「すごく実直な会社ですね」と言って頂けたことです。「物事を大きく言わない、盛らない。堅実ですね」と。そのことが長期的なパートナーシップを築くための信頼になったのだと思います。2つ目は「効果をここまで出す」と言った時にやり方も含めて提示することで、本当に効果を出せることを感じていただけた点です。最後に、トップのコミットメントが挙げられます。他のファームは部門やチームは当然コミットしますが、トップの方は明示的にはコミットしていなかったそうです。ジェンパクトは、グローバルのCEO タイガー・ティアグラジャンが来日し、プロジェクト内容の理解やガバナンスミーティングへの関与など、トップのコミットをすごく感じられたとのことで、マネジメント面も安心していただけました。
アクシス田中
田邊様はいかがですか。
田邊智康様
ちょうど昨日から本格稼働した案件です。業務を預かるのですから、全てにおいて万全な状態でなければお客様のオペレーションを遂行できません。当たり前のことですが、昨日からまさに「全てのことに気を遣わなければならない」案件が始動しています。気をつけるべきことを全て想像して洗い出すには限界があり、見えていない部分もあります。見えていない部分をコミュニケーションにおいて、お客様から巧みに引き出すといったスキルが必要だと感じていますね。
「国という概念がない」ことで日本人でもグローバル案件をリードできる
アクシス田中
御社の強みや得意領域、他社と比較した際の強みをお聞かせください。
田中淳一様
グローバルファームと言われる企業は多々ありますが、日本拠点の規模が大きかったりして日本だけで独立しているケースが多いです。弊社はまだスタートアップに近い部分もあり、グローバルと連携することがかなり多いです。「グローバル案件を手掛けたい」という人はグローバルプロジェクトでグローバルメンバーと密に連携することで、ものすごく機動力が高く深い活動ができるんですよね。これは1つの強みかなと思います。
アクシス田中
グローバルファームでは海外案件になると海外リージョンの人たちが主導権を握ってしまうケースも多いとお聞きします。御社のグローバル案件は、他のグローバルファームと違いはありますか。
田中淳一様
役割にもよりますが、PMのような立場として日本のメンバーがグローバル案件に入った場合、周囲が外国人ばかりでも日本のPMがリードしていきます。国という概念が弊社にはあまりないんです。国として扱われるのは、フォーカス国である日本と北米、UK・ドイツ・オーストラリアだけなんですね。それ以外の多数の国は、一体となって業務オペレーションを提供するメンバーがいろいろな場所にいるという位置づけで、国という概念がほとんどありません。
いろいろな地域から人を集めてプロジェクトを作るため、日本が主導する場合も他の国のメンバーが主導することもあります。当然、日本のメンバーがPMをしないことはあります。その時もそもそものチーム組成の考え方が「適材適所」なので、参画した日本のメンバーはある領域を責任をもって担当し、グローバルで進めて行く」という感覚があるんです。国による上位関係はなく、個人の能力で評価されて、プロジェクトもリードできます。もちろん、お客様や業務特性上、日本メンバーだけで組成するプロジェクトもあります。
田邊智康様
グローバルファームの場合、売上には3つの軸があるケースが多いです。製造流通などインダストリーでの売上と、ストラテジーやサプライチェーン部隊などファンクション別の売上。もう1つは、国や地域としての売上。弊社にはこの3つ目の売上の概念がありません。
田中淳一様
ただ、ジャパンは先ほどのとおり、フォーカス国の1つなので、評価のためにも「日本の売上の定義」を日本でしました。元々は定義されていなかったので、成長しているのかどうかもわからない状態でした。日本のメンバーがプロジェクトに参画したり営業活動をしたりしたら、しっかり日本の仕事としてカウントしないと、評価もできず、メンバーのやる気がなくなって評価に繋がりません。このように仕組み自体も日本発で変えていくことができる柔軟な環境だと感じています。
「ビジネスではなく、長く商いをする関係」最初に決めたことからは逃げずにやり切る
アクシス田中
その他に、御社の強みや得意領域があればお聞かせください。
田邊智康様
お客様のために、柔軟に色々なことを変えていくんですよ。意思決定の速さやそれに対するコミットなど、実際にお客様のビジネスに入り込んでやる柔軟さがある点は、他社と比べると格段に強いと思っています。必ず契約書と法律を盾に「それはうちの責任じゃない」と主張する会社もあります。でも私たちはビジネスとして捉えておらず、お客様と長く商いをしたいのです。失敗したら弊社が悪いですが、同じようなことが起こらないように、もう一度オペレーションを組み立て直します。そういう姿勢に対する信頼感が出てきて、より大きなことや、より難しいことができていきます。うまく循環ができていると感じますね。
田中淳一様
やっぱり契約を超えて、最初に決めたことから逃げないことは求められていると思います。そう思われているから私たちも絶対逃げないし、ちゃんとやり切ります。そうすると、結構大変な仕事であっても、「次にこういうことをやりたいんだけど」という話をお客様からしていただけるんですね。求められているのだから、やっていきたいと思います。
田邊智康様
お客様から求められていることは「やり切ってくれること」です。絶対に逃げないこと。
田中淳一様
コンサルが現場オペレーションの悪いところにまで入っていき、必要であればオペレーションが回るように設計し直していく。普通だったら「それはオペレーションの仕事でしょ」と責任を取りませんが、ちゃんとコミットしたことを実現するために、必要であれば下りていくということをやるんですね。
元々はオペレーションから来ている会社なので、基本的なDNAは”現場力”です。現場を基本として、現場と協力して大胆かつ地に足のついた変革ができるところがジェンパクトの特徴ですね。
田邊智康様
製造業やハイテク産業などのようなものづくりをやっていたGE時代のDNAは、きちんと受け継がれているんだなと感じます。お客様は私たちを見て「仲間だね」と言ってくれるんですよ。他社と比べても、お客様が私たちを見る目は最初から違うように感じます。
コロナ禍で停滞していた改革への流れが活性化して大きな仕事が増加傾向
アクシス田中
現在、御社を取り巻いているマーケットの状況や市場動向についてお聞かせください。
田中淳一様
コロナの影響もあり、この3年間はお客様内で大きな改革ができていなかったと思います。現在はコロナが一段落したおかげか、改革していこうという流れができ始めています。いろいろなところで「デジタルを使った新しい事業を立ち上げたい」「成果を出すために、まずはコストを削減したい」「人を創出したいので、コア業務じゃないところはお願いしたい」といった話が出ることが多いです。マーケットという意味ではだいぶ活況だと思います。
BPOについても活況ですが、そのまま受けるだけだとあまり面白くないので「ちゃんと改革しましょうよ」と本来すべきことを話していきます。そのようなこともあり、コンサルティング部門も非常に活況で、人材が足りずにアクシスさんに採用のお願いをしています。
アクシス田中
コンサル部門トップとしての田邊様の視点ではいかがですか。
田邊智康様
日本はものすごく課題だらけです。マーケットの状況もよくないし、高齢者が増えて働き手が少なくなっています。古いシステムを使っていて、なかなかデジタル化やAI導入が進まないケースや、新しいビジネスが創出できていないケースもあります。今まではその課題を先送りにしていましたが、最近は待ったなしの状況に入ってきているのではないでしょうか。国外では戦争のリスクがある状況に端を発して、変革を意識するケースが増えていると強く感じます。
その中でコンサルとしての売り物もあれば、デジタルとしての売り物もあり、労働力を提供するアウトソーシングの売り物もある。大きなことをやろうと思ったときには、必ず声がかかるようになってきていますね。BPOという領域ではグローバルでも日本の中でもトップ3に入っているので、大きい仕事は増えています。
アクシス田中
直近増えているトレンド案件の内容を教えていただけますか。
田中淳一様
バックオフィスではない現場に近い領域の改革ですね。店舗やサプライチェーン・ロジスティクス周りで本社からは遠くにあったものなど「”現場を変えたい”んだけど、手つかずで残っている」という大きめの案件が3~4件、並行して動いています。
田邊智康様
マーケットのトレンドは、先ほどお話ししたように変革を先送りにしたことではないでしょうか。たとえば、事業再生的なアウトソーシングを活用した案件数が多いなと感じていますね。なので、より難しくなっていく。ただ業務を移管するだけではなく、BSも絡めて整えていく案件が増えております。
あとは「日系企業だけれど、国内だけのオペレーションではなく、海外の方も手を入れていきたい」という声も出てきていますね。「コストを削減したい」「より売れる市場にシフトしたい」などさまざまです。
日本でデジタルニアショアセンターを立ち上げて70%のコスト削減を実現したい
アクシス田中
個人および会社、組織として今後目指されていることについてもお聞かせください。
田中淳一様
日本の停滞感、閉塞感を、全部ではなくても、少しは変えていくトリガーになれたらいいと思っています。サプライチェーンなど私たちが変えられることはいろいろあると思っているんです。「こんなやり方もできるのか」と業界が変わっていくきっかけを作ることを、会社でも個人的にもずっと続けていきたいと思っています。
また、日本でデジタルニアショアセンターを作ります。徹底的にデジタルを導入し業務を運営するセンターです。現在、日本には1,000人の人材がいて、通常のセンターは4つあります。ここではコストは5割下がるとはいえ、”5割だけ”なんですよ。私たちはあらゆるデジタル技術やツールを極限まで活用して、コストを70%以上削減するセンターを立ち上げたいですね。まだプラン段階ですが、日本の中規模都市で立ち上げ、3,000~5,000人ぐらいの規模のセンターにしたいと考えています。立ち上げは来年度、規模は2026年ぐらいまでに実現できたらいいですね。
アクシス田中
田邊様はいかがですか。
田邊智康様
日本のお客様のためになることをやりたいです。今はお客様が悩んでいることが多々あるので、それを解決することを組織としてやっていきたいですね。日本のお客様が悩んでいるところでは「日本を元気にする」ことが一番根底にあると思うし、個人的にも日本を元気にしたいなと思っています。特に地方の力が削がれている現状を見ていると、私は北海道出身ということもあり、何とかしたいと思いますね。個人としては、ファンドに投資して地方を元気にするという意味で、ターンアラウンドにも取り組んでいます。
アクシス田中
逆に課題についてもお聞かせいただけますか。
田邊智康様
ジェンパクトの組織や運営の仕方をもっと今のテクノロジーやマーケットに即したものに変えなければと感じることは、多くあります。日本市場にあった、よりスピードある意思決定できる組織に変えていく必要があると考えています。
田中淳一様
会社の組織としてはまたまだ”変えられる余地しかない”と感じます。何もできていないに等しい部分も結構あって、仕組みがきちんとできていないと思いますね。逆に言うと、皆で一から仕組みを設計できる楽しみもあります。
1年半~2年くらい前までのジェンパクトは、私がすべてのCXOの役割を兼務しているような状況でした。私の発言で動いていくのに、その実行まで追えていないことや、思ったことを切り出して伝え、つぎはぎを作ってしまうことも多かったですね。私は更に提案活動・コンサル案件のデリバリーもやる必要があったので、組織や仕組みを作ることだけに専念できなかった結果、ぼこぼこ穴が空いている状態です。そこに現在のマネジメントメンバーが入ってきてくれたことで、最近は「ここは田邊さんに担当してもらって」ということができるようになってきました。ようやく組織としての形が動き始めてきたので、スタートアップのようにこれから仕組みを作り上げていくのが課題ですね。
上と下の距離が近く、トライ&エラーで挑戦しやすい環境
アクシス田中
お2人が組織づくりの運営面で大切にされていることをお聞かせください。
田中淳一様
いろいろなことができて、あらゆる課題を見つけたら解決していくことを仕組み立てて考えられる、セルフスターターのような人に来てほしいです。あまり上下関係がなくて、風通しがよく、誰でもいろいろな話ができる組織にしていきたいんです。だから入社数年目でも「これをやるべきですよ」と、正しい意見はどんどん提案してほしいし、必要であればディスカッションして仕組みに取り入れていきたいと思っています。当然会社なので全部受け入れられるわけではありませんが、できることはやっていきたいです。
田邊智康様
組織長として思っていることが3つあります。1つ目は楽しいことをしていくこと。2つ目は、自分が長く組織長を続けないこと。長く居座るよりも次の人材を育成し、2~3年ぐらいでバトンタッチすることが大事かなと思います。みんなが上に上がりたい中では、自分がずっと同じ立場にいることの方が弊害があると思うんです。自分が違うことをやればいいだけなので、同じことをずっとやらなくてもいいかなと考えています。3つ目が、組織に属している者がやりたいことができる環境づくりです。「こういうプロジェクトをしたい」「何かの活動をしたい」などの思いに、きちんと機会を提供すること。この3つはいつも心がけています。
アクシス田中
会社のカルチャーについて教えていただけますでしょうか。
田中淳一様
日本の企業には「失敗しても、もう1回やってみようぜ」という文化がない会社がすごく多いと思います。私は「失敗していないことはチャレンジしてないことと同義。失敗するのはいいから、大きく失敗しないことが大事」だと考えています。失敗しそうになったら早めに上司を巻き込んで、解決を図ることがきちんとできれば、失敗してからでも何とかなると思うんです。弊社は上と下の距離が結構近いので、何かあっても「こうしたらいいよ」とか、直接レビューしたり指導したりすることが多々あります。シニアパートナー・パートナーレベルが、シニアコンサルタントやコンサルタントと直接会話をして指導することは、普通はないと思うんです。このマネジメントとの距離の近さが、チャレンジを促しつつ、大きな失敗を減らす環境の一つだと思います。
田邊智康様
心配事を抱えながら無駄に考えている時間を過ごさずに、私たちが日々近くにいるから会話してみてください。駄目だったらまたやり直すという、トライ&エラーでチャレンジしやすい環境です。
田中淳一様
あとは、本当のグローバル企業だと思います。グローバルメンバーと多くのプロジェクトを経験して分かりましたが、自分の目的や、やりたいことがあったら必ず言うことは結構必要です。人種・文化も違うので言葉にしないと伝わらない、という意識です。それに加え、目的達成のためには上司も周りも使うもの、という感覚を皆持っています。日本人同士だと、「上司にこんなことをお願いしたら悪いかな」「本来はAさんがすべきことだけど忙しそうだから頼まないでおこう」などと空気を読んで遠慮しそうなことも、すべきことはきちんという。もちろん、気は使ってですが。そうして明確化することで、必要であれば別のアクションをきちんと考えることができるようになります。「私はこう思ったんですけど、なんでこうなるんですか?」ときちんと考えつつ無邪気に発言できる人は、しっかり伸びていると感じますね。
キャッシュリッチの状態でスタートアップのように新たな挑戦ができる
アクシス田中
実際、御社に転職された方の入社の理由と、何を魅力に感じて選ばれている方が多いかお聞かせください。
田邊智康様
これまで15人程度採用してきましたが、オペレーションの領域、いわゆる業務領域のキャリアを作っていきたい方が多いです。「今まではシステム導入しかしていませんでした」とか「SAPばかり組まされていました」といった人が多い印象があります。それでも弊社で初めて業務分析やデューデリジェンス、新業務設計などに携わってみて、とても楽しそうに取り組んでいる人もいますね。
すごく小さな所帯なので、タイトル以上の仕事が落ちてきます。しっかりサポートを受けながら、ダイナミックで大きな仕事を通じて短期間でいろいろなスキルを身につけられる環境です。このように成長できる点で「楽しいですね」と言う人が多いです。
「会社が小さい」とか「やっていることがアウトソーシングじゃない」と言うと、ネガティブなことのように聞こえますが、実際にやり方を変えることで楽しんでくれます。プロジェクトはその年によって違いますが、今のところうまくいっているように感じますね。
田中淳一様
システム系から業務に移った人も含め「新しいことをやりたい」と思って入社される人は結構いますね。例えば、営業でもコンサルでも、前職では新しい案件を作るのに制約があったケースが多い印象があります。当然、弊社にも制約はありますが、ある程度は柔軟に対応できることが多いのが特徴です。「本当にできるのかな」と考えていることができる点で、「面白いな」と思って来てくれる人は複数いると思います。
アクシス田中
最後に、ジェンパクトへ興味をお持ちの方にメッセージをお願いいたします。
田中淳一様
今、いろいろと日本や業界を変える新しいことに取り組んでみようとしています。そしてやるべきこと、できることが数多くある立ち上げフェーズで、しっかりグローバルからサポートしてもらえる環境です。この規模としては、日本に相当の自由度と裁量がある外資系の会社だと思うので、それを十分に活用してもらえたらと思います。私たちのようなマネジメント層だけではなく、メンバーの方も一緒になって作っていく会社です。大きく、楽しい会社を一緒に作っていきたいなと思っています。
田邊智康様
この1~2年は、現在の30人から100人、300人にしていくフェーズです。自分で考えたことを形作ることができ、作ったことも容易に変えられるフェーズです。このフェーズをスタートアップではなく、かなりキャッシュリッチな会社の中で体験できることは大きな特徴だと思います。
日本でセンターを作ることや、世の中でやったことがないような仕掛けにも挑戦できる可能性があるんです。スタートアップマインドがあって、大企業の歯車の仕事に疲れた人は、かなりマッチすると思うので、いまジョインしないと後悔するかもしれませんね。