株式会社JMDC インタビュー/医療ビッグデータを武器にヘルスケア領域の「誰も解いたことがない」問いに挑む

JMDC

2002年の創業以降、独自の匿名化処理技術とデータ解析力をもとに、健康保険組合や医療機関を支援してきた医療ビッグデータカンパニー株式会社JMDC。ヘルスデータ領域において圧倒的なポジションを目指し、現在は日本最大級の圧倒的なデータ量を活かした、製薬・保険会社・健康保険組合・事業主・医療機関向けの新規事業立ち上げや、積極的なM&Aでの事業領域拡張に力を入れております。
今回は、外資戦略系コンサルティングファームでご活躍後、同社に入社された泉川英一様、野本有香様より、入社された背景や、おのおのが所属される部門の特徴、お二人から見たJMDCの将来性やカルチャーについてお聞きしました。

目次
  1. 外資戦略系コンサルティングファームからJMDCへ
  2. ヘルスケアデータへのニーズに応え、業界問わずサービスを展開(インシュアランス企画推進部)
  3. JMDCにしかないデータを活用して健康経営を根付かせる(ウェルビーイング推進部)
  4. プロフェッショナルカルチャーでヘルスケア業界の成長をけん引する
  5. 「収益へのこだわり」と「謙虚さ」を持ち、「面白い」起点で動ければ活躍できる
  6. 株式会社JMDC 求人情報

外資戦略系コンサルティングファームからJMDCへ

高嶋
まずは泉川様から、これまでのキャリアについて教えていただけますか。

泉川様
私は新卒で損害保険会社に入社し、海上保険や再保険など専門性の高いグローバルプロジェクトのマネジメントに6年程携わっていました。また、その間にトップマネジメントを目指したいという思いが芽生え、MBA留学やスタートアップでのインターンも経験しています。その後、戦略コンサルティングファームに転職しました。JMDCにお声掛けいただいたのは、今から3年半程前になります。

高嶋
JMDCへの参画を決意された理由を教えてください。

泉川様
理由は2つあります。1つ目は、当たり前のことですが、JMDCが求めていたスキルと私が提供できるものがフィットしていたことです。お声掛けいただいたポジション(現インシュアランス&ヘルスケア本部の事業開発)では、コンサルティングファームで培ってきたプロフェッショナルとしての課題解決力や、保険業界に対する高いレベルの知見・経験が要求されていましたので、そういうことであれば、私がお役に立てるのではないかと思いました。
2つ目は、JMDCの掲げるビジョンが非常に大胆でありながらも、計画の実現性がリアリティに富んでいたことです。例えば、当初から事業の柱だった保険会社向けのヘルスケアデータの提供だけでなく、データとデータサイエンスのケイパビリティを、保険会社の新規事業開発を支えるインフラにしていきたい、という事業成長のビジョンに強く感銘を受けました。それを実現していく上で必要となる優秀な人材も多く抱えていますし、それを使ってどう実現していくのかというプランも具体的で、自分もそのプロジェクトに携わりたいと思いました。
他に「大胆なビジョン」を打ち出している会社もありましたが、具体的な議論をする中で「本当かな」と不安に思う部分もあって。その点で、JMDCは「この仲間とならここまで行ける」という自信を持てましたし、入社してみて間違いはなかったと思っています。

泉川様

高嶋
続いて野本様、これまでのキャリアについて教えていただけますか。

野本様
私は新卒で泉川さんと同じ戦略コンサルティングファームに入り、丸5年勤めました。さまざまな業界を経験するうちに、薬や食品などを通して人の健康に貢献していくヘルスケアの事業に大きなやりがいを感じるようになりました。
ヘルスケアの領域で出会った経営者の皆さんは、事業の成功を目指しつつ、それでいて本気で人々の健康のことを考え抜いている方々で、私自身も自然と「人々の健康の実現と事業成長を自ら推進する仕事がしたい」と考えるようになりました。マネジャーになった後も、次はパートナーになるためのチェックボックスをただ埋めていくような感覚があって、このままで経営者の方々と対等な「本当の意味でのパートナー」になれるのか、自信がありませんでした。そこで転職を決め、ヘルスケア業界に身を置きながら自力で事業推進のチャレンジができる会社を探し始めました。

高嶋
そこでJMDCと出会われたのですね。

野本様
はい。エージェントに紹介していただいた当時、JMDCのことは知らなかったのですが、「まさに今興味を持っている領域だし、会社の規模的にも私が実現したいことができるな」と思いました。比較対象となる会社もあったのですが、最初から直感で「ここだな」と思ったぐらい、JMDCに惹かれました。

野本様

ヘルスケアデータへのニーズに応え、業界問わずサービスを展開(インシュアランス企画推進部)

高嶋
泉川様が今ご担当されている部門のミッションや組織構成について教えていただけますか。

泉川様
私が所属しているのは、インシュアランス&ヘルスケア本部の中にあるインシュアランス企画推進部という組織です。
インシュアランス&ヘルスケア本部は、保険会社向けの事業を作り成長させていくことを1つのミッションとしています。ヘルスケアデータの提供にとどまらず、データサイエンティストやPdM、エンジニアが中心となる新規サービス開発やコンサルティングサービスの提供を通して、保険会社や金融機関の事業を支えるようなインフラに我々がなっていく。加えて、最近では保険会社以外に向けてもサービスを展開しています。
この中にあるインシュアランス企画推進部では、事業開発の責任を負い、中心を担っています。クライアント企業とのカウンターパートとなり、データサイエンティストやPdM、エンジニアといった方々と協業しながら、新規事業開発のための提案を考えます。デリバリーでも、クロスファンクショナルチームの中心としてプロジェクトを進めていくことも大きな特徴です。

高嶋
組織規模はどのくらいですか。

泉川様
インシュアランス&ヘルスケア本部全体では約50名、インシュアランス企画推進部は約15名です。

高嶋
メンバー構成やバックグラウンドについて教えていただけますか。

泉川様
インシュアランス企画推進部のメンバーに加え、データサイエンティスト、エンジニア、プロダクトマネジャーがいますが、ビジネス系のコンサル出身者は私を含めてまだ数名。事業ポテンシャルが広大なため、ポストコンサルとして機会にあふれています。インシュアランス企画推進部に関しては、保険会社、コンサルの出身者だけでなく、銀行や不動産等の出身者もいて、キャリアバックグラウンドは本当に幅広いです。また、データサイエンティストは保険会社でアクチュアリーの経験をした方がほとんどです。PdMにはヘルスケア領域の経験がなかった方も一部います。

高嶋
保険業界以外の企業もヘルスケアデータへの関心が高まっているとのことでしたが、その背景について教えていただけますか。

泉川様
特にBtoC企業では、その高まりが顕著であると感じます。消費者の中で健康意識が高まっているのは間違いありません。それに伴い、消費者の健康状態から消費行動に関するインサイトを得ることに、多くのBtoC企業が関心を高めているように感じます。
今までは性別・年齢に何と合わせて買っているのかを見ていたところに、たとえば健診値を重ね合わせることで、「今の健康状態がこういう方がこういう消費行動を取るのであれば、こういう商品が刺さるだろう」など、もう少し重層的に消費者インサイトを得られる。そういったことに対する期待感があると考えています。

泉川様

JMDCにしかないデータを活用して健康経営を根付かせる(ウェルビーイング推進部)

高嶋
野本様がご担当されてきた部門のミッションや組織構成について教えていただけますか。

野本様
はい。私は入社した時と今とで部が変わっているのですが、まずは入社時に所属した製薬本部についてお話したいと思います。製薬本部は製薬企業をクライアントとしてビッグデータを提供したり、データになじみがない方にもコンサルティング営業のような形でデータ活用の提案をおこなったりしています。
部署全体としては約60名のメンバーがいて、その中の30名弱がコンサル営業を担うチームです。3割弱がコンサル出身者で、その他はヘルステックや製薬会社出身の方などで構成されています。私が在籍していた時は、顧客ニーズに応じて新しいデータの利活用方法の探索や提案をしながら、コンサル営業チームのマネジャーとしてコンサルの考えを取り入れた営業手法の浸透と事業の拡大を進めました。今も活用できるデータの種類は増え続けており、まだまだ製薬企業の幅広い課題感に答えられる新しいデータの利活用方法を考える余地があるので、データ好きのコンサルの方にはたまらない環境だと思います。

高嶋
そこから異動されたとのことですが、その経緯についても教えてください。

野本様
弊社は2年程前からオムロン株式会社との資本業務提携が進んでいます。その頃から兼務のような形で協業検討を進めました。その一つの成果が、370団体以上が加入する健康経営アライアンスという団体の立ち上げです。(2024年3月現在)日本全体で生産年齢人口が減少する中、各企業で本気で健康経営に取り組まないと持たない状況ですから、かなり重要な取り組みだと感じています。自社でも本気で健康経営領域で事業を進めようと、2023年10月にはウェルビーイング推進部という部署を立ち上げました。

高嶋
野本様が現在籍を置かれている部署ですね。

野本様
はい。ウェルビーイング推進部は、現在は主に健康保険組合をクライアントにした保険者支援事業本部の中に入っています。
JMDCの祖業は、健康保険組合からレセプトデータ・健診データをお預かりし、分析して、医療費を適正化するご支援をするというものです。そうして集まったビッグデータを匿名加工した上で製薬会社や保険会社に提供しているのですが、その提供元である健保の裏にいる企業のご支援をするのが、われわれチームのミッションです。

高嶋
具体的に、どのようなご支援をされているのですか。

野本様
企業の人事の方などが、企業内で従業員のウェルビーイングを推進することの支援です。
われわれが1番得意な領域でいうと、データを使ってフィジカルとメンタル両面の定量的な健康課題の分析やコンサルティングを行います。また分析やコンサルだけでなく、課題を特定した後に実行する施策・ソリューション自体の企画も進めています。元々お客様もいない、提供できるサービスもないところから事業を立ち上げるのは大変ですが、非常にやりがいがあり、過去一番楽しい仕事だと感じています。

高嶋
「ウェルビーイング」や「健康経営」に関わることの面白さについても教えていただけますか。

野本様
高齢化による生産年齢人口の減少に企業は危機感を抱いています。一方、健康経営に投資することが本当に企業価値や収益の向上につながるのかと疑念を持っている企業の方がまだまだ多いように思います。これを明確に分析で示すことは難しいのですが、ビッグデータを持つわれわれであれば「施策Aの対象者はX%プレゼンティーイズムが改善される」=「生産性がX%上がり、利益がX%上がったのと同じと考えられる」というような話はできます。健康経営の領域ではデータの利活用がとにかく進んでいないと感じます。われわれのビッグデータの強みを持って、マーケットを形成する側に立てることは面白いですね。
また、企業のウェルビーイング領域のご支援は、健康保険組合による保健事業の間接的なサポートにもつながっていると感じます。健保と長年お付き合いしてきたわれわれだからこそ、企業と健保が同じ方向を向いて従業員・加入者の健康支援を行うお手伝いができると思いますし、それを通じて従業員やそのご家族の健康が実現できるならば大変うれしいことです。

高嶋
現在は部署立ち上げからまだ約半年ですが、このフェーズゆえのやりがいについて教えていただけますか。

野本様
とにかく「やりたいことはどんどん推進できる」というところに尽きますね。逆にいうと、なんでも自分でやらないといけないのですが、私は自分の視野がどんどん広がるので好きです。コンサルでいうところのアナリストからパートナー業務まで全部自分でやっているような感覚ですね。
前の会社では、マネジャーまでは提案プロセスに関わる機会が少なく、基本的に準パートナー以上が担う構成になっていましたが、今は営業も私がしますし、契約やロジ周りのプロセスもやります。
私の部署だけでなくJMDCにはコンサル出身者が活躍できるさまざまなポジションがありますし、楽しんで地に足のついた事業ができるポテンシャルが無限大であることをお伝えしたいです。

野本様

プロフェッショナルカルチャーでヘルスケア業界の成長をけん引する

高嶋
JMDCのヘルスケア領域における今後の方向性や目指す姿について教えていただけますか。

泉川様
われわれは、日本の医療費の課題に対し、お預かりしたデータを分析し、どうコンサルティングで解決していくのかというデータホルダーとのビジネスから、集積したデータを健康増進や医療の効率化を目的に新たな事業領域へと展開するビジネスへと、切らさずに繋ぐことで、成長を果たしてきたという歴史があります。このサイクルを更に強く、広くしていくことがベースになります。
特に、健康増進や医療の効率化に対する問いの幅はヘルスケア領域でどんどん広がっていて、それこそ人生100年時代をいきいきと生きていくために、自分の身体・心とどう向き合い、どう行動していくべきかは、これからの大きなテーマになっていくでしょう。他にも、健康経営や人的資本経営をどう実現していくのか、消費者の健康意識の高まりを小売業界や消費財メーカーがどう追い風として利用すべきか、といった様々な問いがあります。こうした問いが広がっていく中で、我々が解決策を出し、クライアントと一緒に成長していくことが求められていますし、ヘルスケア領域における成長の鍵になると感じています。

誰も解いたことがない、誰も成功したことがない問いが広がっている世界なので、そこにチャレンジしたいですし、それを通して事業成長をけん引していきたいですね。

高嶋
JMDCが「誰も解いたことがない」「誰も成功したことがない問い」に挑戦できる背景には、やはり創業当初からの歩みと健保とのコネクションが関係していると思います。その関係性は他社にない強みですね。

泉川様
そうですね。諸先輩方が健保との信頼関係をしっかり作ってきたおかげで、質量ともに圧倒的に国内ナンバーワンのデータを集積できています。また、データ利活用に関するご提案でも製薬会社や保険会社といったさまざまなお客様に喜んでいただくことで、ノウハウやスキル、そしてマーケットからの信頼や期待感も培ってきました。優秀でモチベーションの高い方に入っていただけたら、データという最高の素材からビジネスを作っていける環境が整っています。

高嶋
すでに優秀なメンバーも多く、実現できる土壌もあると感じますが、ビジネスを推進していく上で大切なJMDCのカルチャーについても教えていただけますか。

泉川様
これは私個人のビューですが、「Trust & Respect」という言葉で表せると思っています。全員が一生懸命会社のミッションや自身の役割と向き合って頑張っていますし、そのことに対する信頼はお互いに強く持っていると思います。働き方も非常にフレキシブルで理解がありますし、皆違うバックグラウンドと専門性を持って集まって、それを最大限に出し、お互いを尊重しながら頑張っています。オープンな関係性のおかげで、上下に関係なく建設的な会話ができるのも良いところですね。

野本様
そうですね。年齢や役職による忖度のようなものは一切ないです。「それは違うじゃないか」と思ったらみんな言ってくれますし、私から社長や役員に対して反対の意見を言うことにも全く抵抗がありません。また、私は役職に対して年齢が若い方だと思うのですが、皆さんフラットに接してくれますし、チームワークや協力を重んじるカルチャーには救われています。

高嶋
先ほど働き方がフレキシブルだとの話もありましたが、お2人は出社ベースで働かれているのですか。

泉川様
働き方は部門・役割・個々人・その時々によって多少変わりますが、私は出社ベースです。家で働くのがあまり得意ではないというのもありますし、チームメンバーが10名以上いると会社にいる方が同期的なコミュニケーションも取りやすいです。今はお客様のもとに出向くことも多くなっていますし、少ない時でも週2、3回は訪問の予定が入っています。

野本様
私は製薬本部にいるときはリモート比率多めで働いていて、クライアントとのやり取りも基本的にオンラインでした。現在の部署は、人事のお客様は出社されている方が多いので訪問も増え、出社も週半分ぐらいしています。チームメンバーと予定を相談しながら決めています。

高嶋
働き方において、入社前後でギャップを感じたことはありましたか。

泉川様
事業会社だとコンサルティングファームのようなフレキシブルな働き方はできないと思っていたのですが、JMDCには良い意味でコンサルに近い働き方のカルチャーがありました。
JMDCに転職した時は子どもが1歳だったのですが、フレキシブルな働き方ができるおかげで子育てにも関われました。いわゆる伝統的な事業会社らしくないところが良いギャップでしたね。

野本様
事業会社に行くと一定作業が非効率化すると思っていて、特にパワーポイント資料などを作るのが面倒になるのだろうなと思っていたのです。前職の時は、資料作成のサポートをしてくれるチームが充実していたほか、think-cellというグラフを簡単に作れたりするサービスや自社オリジナルのアドインがたくさんあるなど、資料作成の作業より頭を使うことに集中できる環境が整備されていたので、それらが全部なくなってしまうのが心配でした。
それが、JMDCではthink-cellは多くの方が使っていますし、プロダクションというパワーポイントのフォーマットをきれいにしたり、紙に書いた資料イメージをパワーポイントに落としこんだりできる方がいるので、コンサル出身者にはうれしいポイントだと思います。

泉川様
生産性を高める工夫が多く、「短い時間で、変なストレスを抱えずにアウトプットを出していくことにフォーカスをしましょう」ということは、会社の文化だと思いますね。

泉川様

「収益へのこだわり」と「謙虚さ」を持ち、「面白い」起点で動ければ活躍できる

高嶋
野本様や泉川様はじめ、コンサル出身者が活躍されていると思うのですが、皆さま業務にはスムーズにキャッチアップされていますか。

野本様
少なくとも私は、キャッチアップが難しすぎて挫折したという方は見たことがありませんので、そこは安心していただけたらと思います。それに、JMDCにいる人は基本的に優しいので、「初めてです」と言えばていねいに教えてくれます。
事業性質上、営業に近い業務も多くなりますが、お客様のニーズを引き出し、裏の意図をくみ取って、それに合った提案をするという点では、根本的にはコンサルと同じ動きが求められているので、コンサルでの経験や強みをそのまま生かしていただけると思います。
あとは、JMDCは全てのバリューチェーンとつながっている唯一の医療ビッグデータ事業者なので、いろいろなところに事業の種が落ちているのです。さまざまな業界を見てきたコンサル経験者なら、「あのクライアントの案件でこんなことあったな」と、アナロジー的に照らして新しいアイデアを見つけることもできるでしょう。それを実際に自分が事業としてやりたいのであれば、応援してくれる環境です。

高嶋
泉川様はいかがでしょうか。

泉川様
弊社で活躍しているコンサル出身者の特徴の1つは、「お金を稼ぐことに対してのこだわりを強く持てる方」だと感じています。それは自分の給料を上げるということではなく、世の中の課題に向き合って事業を作り、それを成長発展させていくためには、持続的に利益を生み出すという責任を果たすことが土台として必要であることを、きちんと理解しているということです。大手ファームのマネジャー以下で営業活動に参加されていない方は、そこの意識が強くなかったりするのですよ。「この事業でお金を稼ぎたい」という思い・こだわりを持てることは、事業会社に来る上では重要なポイントだと思っています。

野本様
本当にそうですね。私は元々「お金を動かす」感覚があまりなかったので、JMDCに来てから最初の上司にたたき込まれました。事業としての発展と、社会的意義のバランス感は非常に大切だと思います。
あともう1点、コンサルでもロジカル一辺倒の方だとなかなか難しいところもあると思います。事業会社にはさまざまなバックグラウンドの方々がいて、ロジックで動く方ばかりではありません。ロジックで詰めれば組織が動くと考えている方は厳しいですね。

泉川様
サービスを作る上でも、コンサル出身者はロジカルに考えていくことが多い一方、PdMがロジカルを超えたところで「面白い」と思えるものを創っていこうとリードしてくださっている場面も数多くあります。事業を創っていく上では、面白い起点で動けるマインドは非常に大切であると感じます。

高嶋
ロジカルだけでは周囲を動かせないと感じられた際に取り組まれたことや、考え方を変えたポイントはありますか。

泉川様
私の場合は、ポジションが変わるタイミングで周りの感情や空気に対して一層敏感にならなければと感じ、表情や言い方をよく観察するようになりました。これは営業活動でも非常に大事なことで、たとえばクライアントの「分かりました」の言い方によっても、フォローの仕方は全く違ってきますからね。また、中にはうまくいかないことを周りのせいにしてしまう方もいますけれど、物事が前に進められないのは自身の力不足だと考えられることは大切です。そういう意味でも、ポストコンサルで活躍している方は、謙虚にアンラーンすることを意識していると思います。

高嶋
想像力、謙虚さはどの環境でも大事ですね。

野本様
リスペクトの話にもつながりますよね。コンサルと事業会社では培われる能力、スキル、思考が異なることもあるため、互いに学びあい、刺激しあい、高めあっていける姿勢や環境があることの重要性を感じます。

野本様

高嶋
ありがとうございます。最後に、JMDCに興味をお持ちの方にメッセージをお願いします。

野本様
日々ワクワクするポテンシャルに満ちあふれている環境です。JMDCに来ていただいたら、今までの強みを生かしながら、最高に楽しい経験をしていただけることを保証します。

泉川様
現在ヘルスケアの領域では、さまざまな面白い、解けた時にインパクトのある課題が、次々に出てきています。そういう中で、既にたくさんの素晴らしい仲間たちがジョインしてくれているのですけど、まだまだ課題が生まれるスピードに追いつけていないとも感じています。ですから、とにかくそういう課題と向き合うことにワクワクしていただけるような、パッションのある、思いのある方に来ていただけることを心待ちにしています。また、世の中にインパクトを与えられる、本当に楽しく面白い時間を、最高の仲間と一緒に過ごしていただけたらと思います。

JMDC
株式会社JMDC
泉川英一 様

インシュアランス&ヘルスケア本部・インシュアランス企画推進部 部長。
損害保険会社、マッキンゼーアンドカンパニーを経て、2021年1月にJMDCに入社。JMDCでは、保険会社・金融機関向けの事業開発およびプロジェクトマネジメントをリード。

JMDC
株式会社JMDC
野本有香 様

保険者支援事業本部・ウェルビーイング推進部 部長。
新卒でマッキンゼーアンドカンパニーに入社。エンゲージメント・マネジャーとして幅広い業界のコンサルティング支援を行った後、2021年4月にJMDCに入社。製薬企業向けのコンサル営業部隊の立上げを経て、2023年10月からは企業人事等に向けた従業員のウェルビーイング実現を支援する新規事業を推進。

JMDC

株式会社JMDC

私達JMDCは、医療分野において、社会課題として取りざたされている「医療費の増大(2025年問題)」「医療の地域格差」「生活習慣病の増大」「労働力不足」といった問題に取り組んでいます。 個人の健康な生活のため、その結果としての持続可能な国民医療制度の実現のため、人材やテクノロジーに積極的に投資し、医療ビッグデータを活用した新しい取組みやサービス開発にチャレンジし続けます。

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングは、コンサル業界に精通した転職エージェント。戦略コンサルやITコンサル。コンサルタントになりたい人や卒業したい人。多数サポートしてきました。信念は、”生涯のキャリアパートナー”。転職のその次まで見据えたキャリアプランをご提案します。

株式会社JMDCの求人情報

募集職種 JMDCグループの新規事業創出/グロースを牽引し未来を作る事業責任者候補
職務内容

◆これからの当社

これからの5年は「エクセレンス企業」への飛躍を目指します。すべてのヘルスデータでNo.1となりデータ事業で独占的ポジションを確立します。また、データを社会実装につなげ、Nice to HaveからMust Haveの社会インフラに広げていくことを狙います。

  • ヘルスビッグデータの圧倒的ポジション(個々人と繋がれている状態へ)
  • PHRプロダクトの国民的普及(2,000万人目標)
  • ヘルスケアのサービス化(健康増進・疾患予防の事業化)

そして、その後は「世界的イノベーションカンパニー」へ。データに基づき個人ごとに必要な支援を実施。個人の健康に最も必要な企業となる課題先進国としてのノウハウを海外へ展開を目指しています。


◆仕事内容

最終的な配属先については、これまでのご経験や志向性を面談/面接にてお伺いさせて頂き、ご相談させてください。


◆アサイン先

  • 製薬向け事業領域における事業開発
  • 保険・金融向け事業領域における事業開発
  • 健康経営/ウェルビーイング向け事業領域における事業開発
  • 健康保険組合向け領域における事業開発
  • その他、上記以外の業界に向けた新規事業領域立ち上げ・事業開発(非ヘルスケア企業のヘルスケア領域参入に向けた事業展開など。場合により、親会社オムロンとの共同プロジェクト/共同事業開発案件もございます。)
  • その他、M&A/PMI専門部門

◆必要となる業務(例)

  • 事業開発全般。事業戦略立案からPoC、営業・コンサルティング・マーケティング・プロダクト開発・プロジェクトマネジメント・組織マネジメントなど
  • JMDC単体からグループ会社まで持つ多数のアセットに対して、事業機会検討→全社/グループ横断PJ組成・推進→事業化まで(親会社/オムロンを含む)
  • M&A及びPMI企画推進
  • グループ会社CXOなど経営メンバーとして参画
  • 経験豊富なデータサイエンティスト、エンジニアとチームで協業することができる。

◆Why JMDC?

  • コンサルティングスキルを活かした事業開発から始められるため、事業未経験でもスムーズに立ち上がり早期成長していくことができます。
  • 医療ビッグデータ市場はまさにこれから、膨大な事業機会が目の前にあり、それを牽引するリーダーがいればいるほどものになる領域。個人にとっても成長機会に溢れています。
  • スタートアップにはないアセットがあり、大企業にはない未成熟さ/新規領域が多数あり、自分の力で自分なりに作り上げていくことができます。
  • それらを進めていくことが、大きなヘルスケアイノベーションに繋がっていき、社会インパクトを引き起こしていくことができます。
  • という環境において、子育てやプライベートとの両立など、高いWLBを保つことができる職場です。
  • また、人間的に柔らかい社員が多く、心理的安全性高い職場環境です。
応募要件

■必須条件

  • コンサルティングファームやシンクタンクなどにおけるコンサルティング経験(目安2年以上)

※スキル・経験度合いに応じた様々なポジションございますので、柔軟にご相談させて頂きたく思っております(ジュニアメンバーからシニアまで積極募集中)


■歓迎条件

  • コンサルティングファームでのマネージャー経験
  • ヘルスケア業界・金融業界など関連企業経験
  • 新規事業開発経験
  • M&A・PMI経験
  • 起業・経営経験

■求める人物像

  • ビジネスモデル変革やビジネスインパクト創出へ探求心がある方
  • 新たなプロダクト開発・サービス開発をやり抜ける方
  • 多様な専門家との連携を楽しめる方

アクシスの求人のうち、
約77%は非公開。
平均サポート期間は3年です。

各ファームのパートナー、事業会社のCxOに定期的にご来社いただき、新組織立ち上げ等の情報交換を行なっています。中長期でのキャリアを含め、ぜひご相談ください。

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