KPMGジャパン サイバーセキュリティ組織 パートナー合同インタビュー(KPMGコンサルティング、あずさ監査法人、KPMG FAS)/専門性に応じた役割分担のもと、三社一体となってクライアントにとってのベストを尽くす

KPMGジャパン

KPMGコンサルティングが公表した「サイバーセキュリティサーベイ2023」(参考:https://kpmg.com/jp/ja/home/insights/2024/02/cyber-security-survey2023.html)では、サイバーインシデント被害にあった企業のうち、被害額が1億円以上となった企業が前年比で約6倍に増えていることが分かりました。サイバー攻撃もより高度になるなか、KPMGジャパンでは、コンサルティング、ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス(FAS)、監査法人が一体となり、300名に迫るプロフェッショナルが、クライアントのサイバーセキュリティ課題の解決を支援しています。
今回は、KPMGコンサルティング株式会社の執行役員 パートナー 澤田 智輝様、有限責任 あずさ監査法人のパートナー 山口 達也様、株式会社 KPMG FASの執行役員 パートナー 上原 豊史様より、昨今のサイバーセキュリティの状況、また各社のサービス内容・組織の方向性、コラボレーションの詳細、KPMGのカルチャーなどについてお聞きしました。

目次
  1. 1億円以上のサイバーインシデント被害を受けた企業が増加
  2. 専門性に合わせた役割分担で3社が密に連携
  3. 自分に合った働き方を、3社から見つけてほしい
  4. 「ていねいに育てるスタイル」で、着実にステップアップ
  5. KPMGジャパン サイバーセキュリティ組織 求人情報

1億円以上のサイバーインシデント被害を受けた企業が増加

小野
まずは、サイバーセキュリティ領域の情勢や今後の展望についてお聞かせください。

澤田様
私の所属するKPMGコンサルティングが公表した「サイバーセキュリティサーベイ2023」では、実際にサイバーインシデントに遭った企業の被害状況について調査しています。
その結果、2022年のサーベイの結果と比べ、1億円以上のサイバーインシデント被害を受けた企業数が、回答者の1.2%から6.7%に増大していることが分かりました。また、本社のシステムに直接侵入する攻撃は18.5%でしたが、国内外の子会社や委託先のシステムを経由して本社のシステムに侵入するサプライチェーン攻撃は41.5%を占めていることが分かりました。

特に、海外子会社におけるセキュリティ対策状況についてどのような把握方法を用いているかという質問は、39.1%が「海外子会社の取り組みを把握していない」との回答となり、海外子会社のセキュリティ管理について苦労している企業の実態が明らかになりました。

KPMGコンサルティング株式会社

上原様
KPMG FASでは、まさに海外子会社のサイバーインシデント対応を得意領域としており、KPMGのグローバルネットワークを活かした対応が強みです。たとえば、クライアントのブラジル子会社でインシデントが起きた場合、KPMG FASが司令塔となって指示を送り、KPMGブラジルのメンバーが子会社を直接訪問して対応を行う、といった連携によってインシデントに対処します。そういった案件が、近年非常に増えていますね。

小野
上原様は今後の展望についてどのようにお考えでしょうか。

上原様
最近はサイバーセキュリティデューデリジェンスと言って、M&Aを実施する際、買収対象企業のサイバーセキュリティ対策やインシデント発生時の対応状況等も重要な確認ポイントになっています。澤田さんの指摘の通り、サイバーインシデントの件数は増加の一途をたどっていますので、セキュリティ対策が不十分な企業を買収してしまうと、企業は新たなリスクを抱えこむことになりかねません。買収対象会社から提供されるセキュリティに関する内部情報に加えて、インターネットの通常のウェブサイトあるいは一般的な検索エンジンでは表示されないダークウェブから得られる情報を駆使したサイバーインテリジェンスに対するニーズは、ますます高まっていくでしょう。KPMG FASの主たるビジネス領域はM&Aになりますが、サイバーセキュリティも重要な柱の1つとなっています。

KPMGコンサルティング株式会社

小野
あずさ監査法人はいかがでしょうか。今、力を入れている取り組みなどありましたらお聞かせください。

山口様
DXが進み、サプライチェーンが構築されていくなかで、皆様が悩んでいらっしゃるのが、委託先や協業先の安全性に対して委託元が抱いている不安にどう応えていくかです。
クラウドベンダーは基本的に外部監査を受け入れていませんし、今は昔のように自分たちで直接チェックすることが難しい状況になりました。そうした状況下では、セキュリティに特化した保証報告書の提出や、政府のクラウドサービス認定制度「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)」等の広く一般に認められた制度に基づく評価を提示する必要が出てきました。
つまり、委託元がその安全性を広く対外説明する必要性が高まっているのです。

こうした評価には、専門のスキルと評価対象からの独立性確保が不可欠です。われわれあずさ監査法人は、会計監査等が求める独立性を確保するための施策を継続的に実施しています。
セキュリティ領域での監査・評価業務を中心に対応しているのが、あずさ監査法人の特徴です。この「セキュリティの専門性」×「監査・評価」の領域に、われわれ以上に踏み込める組織は、他にないと自負しています。

KPMGコンサルティング株式会社

専門性に合わせた役割分担で3社が密に連携

小野
3社はそれぞれどのような案件を担当しているのでしょうか。

澤田様
KPMGジャパンでは、この3社が一体となってサイバーセキュリティサービスを提供しています。
監査法人は、主にセキュリティの監査や保証業務を担当します。最近ニーズの高いISMAPや、官公庁向けのクラウドのセキュリティ監査などが多いですね。
KPMG FASは、サイバーインシデント発生後の対応支援、特に、サイバー攻撃のログ解析などを行うサイバーフォレンジックを担当します。
そしてKPMGコンサルティングは、それ以外のセキュリティサービスを担当しています。 毎月、3社合同のミーティングにて情報共有を行うとともに、共同でセミナーを開催したり、採用活動を一緒に展開したりと、それぞれのビジネス拡大に向け密に連携しています。

小野
コラボレーションが盛んなのですね。コンサルティングと監査法人、FASの住み分けはいかがですか。

山口様
監査法人は会社を評価して指摘を出し、改善提案を作るのですが、「具体的にどうやればいいのか分からない」というクライアントもいらっしゃいます。その場合は、KPMGコンサルティングと連携してご支援しています。
監査法人の独立性の確保を考慮しつつですが、3社での連携を図ることで、クライアントに対し実効性のあるサービスをご提供できていると考えています。

上原様
近年、インシデントが発生した場合に機動的に対応できるよう、われわれKPMG FASと年間を通じた対応支援の契約を締結する企業が増えてきました。クライアントのさまざまなニーズに応えるため、定期的に打ち合わせを実施して、お客様のセキュリティ課題や世の中のホットトピックについてディスカッションを行うようにしています。そのディスカッションにはKPMGコンサルティングのメンバーも参加し、KPMG FASのメンバーが対応しきれない部分をサポートしています。KPMGコンサルティングが得意な領域は任せ、私たちが得意とする領域は私たちが行うという、専門性に合わせた支援を実施しています。

澤田様
それぞれの専門領域はしっかりと定義されており、密に連携しながらクライアントを支援しています。同じセキュリティ領域でのビジネスを行いながら競合しないのは、KPMGのカルチャーのおかげだと感じています。

小野
いわゆる島文化にならず、ちゃんとコラボレーションが機能している要因は、どちらにあるとお考えですか。

澤田様
KPMGの行動指針には、「Together(互いに尊重し合い、多様性を強みに変える)」「For Better(未来を見据え、社会の発展に寄与する)が明記されており、クライアントや社会との協働だけでなく、組織内での協働についても積極的に推進するカルチャーがあります。
コラボレーションによるビジネス創出が重視されており、先ほどのクライアント支援だけでなく、研修などの人材育成や、内部の各種取り組みも共有して、ビジネス創出を互いにサポートしています。「それぞれが売上で競い合っていない」というのが大きな特徴だと感じています。
たとえば、KPMGコンサルティングのクライアントからフォレンジックの相談を受けた際には、「すぐにKPMG FASに連絡しよう」となります。これは、売上で競っていたらできないと思います。 これは、日本だけでなくKPMGがグローバルで志向しているカルチャーで、海外のKPMGメンバーファームのパートナーと話していても、「KPMGはコラボレーションが活発で、仕事がしやすい」という話をよく聞きます。

山口様
私は、やはりKPMGが「クライアントに選ばれるような組織になろう」、「そういう仕事を提供していこう」という大きな目標を立て、真摯に取り組み続けてきた結果だと感じています。
セキュリティ1つとっても、状況や目的によって必要なスキルは多岐にわたります。世の中には「セキュリティの専門家」と一言で済ませてしまう人が非常に多いですが、実はその中にはさまざまな種類の仕事があります。われわれは普段から情報を共有し合っているので、直ちに協力を求め合えます。
クライアントの役に立つことを第一に考えているからこそ、ご依頼をいただけますし、数字的にも良い循環が生まれています。

上原様
拡大主義は往々にして売上至上主義に陥ってしまうことが多いと感じています。KPMGは、シンプルに「クライアントにとってのベストは何か」を考えており、そういう実直なところが魅力だと思います。

澤田様
売上至上主義だと現場が疲弊しますからね。
われわれは、「これ以上の案件獲得は品質が落ちる」と感じたら、「これ以上はお断りする」というラインを決めています。これがKPMGの特徴です。

小野
キャパシティーも含めて「できないことはできない」と言うことで、クライアントからの信頼を勝ち得ているのですね。

山口様
「キャパシティー的に来年にならないとできません」とお伝えしても、「来年まで待ちます」と言ってくださるクライアントもいます。われわれが品質にこだわってサービスを提供していることを、ご理解いただいているのだと思います。

KPMGコンサルティング株式会社

自分に合った働き方を、3社から見つけてほしい

小野
セキュリティ業務は「ひっきりなし」というイメージがあるのですが、実際の働き方はいかがですか。

澤田様
KPMGはいたずらに売上を追い求めるのではなく、クライアントに提供するサービスの品質を最も重視しています。品質を保ち、高めるためには、過重労働は避けなければなりません。KPMGコンサルティングでは、週次の定例会議でコンサルタント一人一人の労働時間を確認しています。また、有給休暇取得奨励日を設けて、定期的なリフレッシュを推奨しています。

長期休暇を利用して海外旅行を計画する際に、現地のKPMGオフィスを訪問したいというメンバーには、現地のメンバーとの調整を行っています。これまでに、ロンドン、ニューヨーク、モントリオール、メルボルン、ニュージーランド、シンガポールなどのオフィスへの訪問を調整しました。メンバーはオフィス訪問だけでなく、現地のメンバーとランチやディナーをして、良い関係を築いて帰ってくることが多いですね。 とにかく、限界まで仕事をさせようというカルチャーは全くありません。

小野
各社で働き方に違いはあるのでしょうか。

澤田様
KPMG FASでは、サイバーインシデントが発生した場合、直ちに駆けつける必要があるので、「定時なので帰ります」といった働き方ではないですね。
問題が解決するまでクライアントにしっかり向き合って対応することに関心のある方に向いています。

逆に、あずさ監査法人では、比較的時間が読みやすいので、かなり柔軟な働き方ができます。子育て中など家族との時間を充実させたいメンバーや、プロ並みの趣味を持つメンバーなど、プライベートを大切にするメンバーも多く活躍しています。
在宅勤務も取り入れているので、ワークライフバランスを大切にしたい方にぴったりの環境だと思います。

KPMGコンサルティングでは、ちょうど他の2社の中間的な働き方だと思います。プロジェクトのフェーズなどによって業務負荷が変わり、定時で退勤できる日もあれば、翌日の役員報告に向けて遅くまで準備する日もあります。業務負荷は事前にある程度予測がつくので、メンバーは予測に合わせてプライベートの予定を入れたりしているようです。 このように働き方は3社で異なるので、ご自身の働き方の志向に合わせて選択されるのが良いと思います。

山口様
加えて、ライフステージの変化に合わせて異動していただくことも、状況によっては可能です。実際は転職という形にはなりますが、部署異動のような感覚に近いと思います。
「育児のために時間が比較的自由な監査法人で働いていたけれど、育児も落ち着いてきたので、もっと積極的にクライアントと向き合って仕事がしたい」というのであれば、そのタイミングでコンサルティングに移ることも可能です。 ライフステージに合わせて働き方が選べる、そんなメリットがあります。

小野
KPMG FASはお忙しそうな印象ですが、実際にはいかがでしょうか。

上原様
KPMG FASではインシデントの対応という業務の特性上、突発的な有事にスピーディーに対応するため、業務が集中する期間がどうしても存在します。たとえば、月曜日からプロジェクトメンバー全員が分析作業に着手できるよう、土日のうちに作業環境を準備しておくといった対応が発生することもあります。他方で、インシデントは常時発生しているわけでは当然ありませんから、メンバーには長期の休みを積極的に取得してリフレッシュしてもらっています。業務が滞らないようなバックアップ体制を敷いて、長期休暇取得をマネジメントも後押ししています。そういった意味では、この3社の中では繁閑の差が大きいと言えるでしょう。

小野
出社率はいかがでしょうか。

上原様
サイバーセキュリティやデジタルフォレンジックのメンバーは、社内のラボに専用機材やソフトウエアがあり、また、直接会った方がコミュニケーションも活性化することもあるので、ほぼ出社しています。ワークライフバランスへの取り組みが進み、ここ数年では、19時過ぎにはオフィスからほとんど人がいなくなっています。育児休暇を取得する男性メンバーも増えていますし、性別やライフステージを問わず、オンとオフのメリハリがきいている会社だと思います。

山口様
あずさ監査法人では、現状は在宅勤務と出社のハイブリッド対応となっています。在宅勤務の導入によるコミュニケーション不足に対応するため、月1回程度、若手を中心とした対面でのコミュニケーションミーティングを開いたりしています。

小野
今後の課題についてもお聞かせください。

澤田様
KPMGジャパン全体のサイバーセキュリティの人数は300人弱となっていますが、サイバーセキュリティは引き合いが高く、クライアントからのすべてのご要望に応えきれていないことが課題です。
そのため、3社合同で、一丸となって採用に取り組んでいます。

KPMGコンサルティング株式会社

「ていねいに育てるスタイル」で、着実にステップアップ

小野
KPMGコンサルティングには、どんなバックグラウンドを持った方が多いのでしょうか。

澤田様
業界で比較すると、KPMGコンサルティングは中途採用者の比率が高く、コンサルタント未経験での入社者に対する研修制度が充実しているのが特徴です。
サイバーセキュリティーチームでも、SIerやユーザー企業のIT部門出身者が多く在籍しています。KPMGコンサルティングではていねいに育てていくことに力を入れており、離職率が低い要因だと自負しています。
SIer等出身者でマネジャーやシニアマネジャーにプロモーションしたメンバーがしっかりと成長を支えますので、「コンサルタント未経験だから」と心配する必要はありません。

小野
プロモーションの考え方を教えてください。

澤田様
ていねいに育てていきたいという思いから、KPMGコンサルティングでは、入社時に少しチャレンジしたポジションでの入社は極力避けるようにしています。無理をせず、まずはパフォーマンスをしっかりと発揮できるポジションでの入社を勧めています。
昇格の人数制限もないため、コンサルタントやシニアコンサルタントで入社して、1年で昇格するケースもあります。 コンサルタントやシニアコンサルタントに求められるスキル・経験が今後のさらなる成長の基礎となるため、砂上の楼閣とならないよう、これからも長期的な視野に立って人材をていねいに育てていきたいと考えています。

小野
監査法人ではいかがですか。

山口様
やはり監査法人ですから、コアスキルの1つとして監査スキルが求められます。クライアントから出された資料が本当に信用に値するのかを吟味したり、インタビューで聞いた話がどこまでが本当でどこからが想像なのかを判断したりしなければなりません。
あるいは、確認した問題の見えている部分だけでなく、その問題が起きている本当の原因はどこにあるのかという真因分析も重要となります。入社前にそのようなスキルがある方が理想ですが、基本的には入社後に一から覚えていただいています。
そういう意味では、選考時にはITセキュリティのスキルや経験を確認しています。
技術的なことをどこまで知っているかというよりは、現場感覚を持っているかを確認します。実際に自分でセキュリティ管理をやったことがあるか、セキュリティーソリューションを導入したことがあるか、あるいは導入したけれどもこういうところに苦労した、といった現場感覚がある方を求めています。
また、「大手企業の監査部門でシステム監査の経験を有する」という方には、ぜひお会いしたいと思います。

小野
KPMGコンサルティングと同様、入社後に育てるスタンスでしょうか。

山口様
そうです。
その点からも、人物面も重視しています。性格が良いとか従順であるということではなく、自分なりにしっかりとキャリアと向き合い、今何をすべきかを考えられる力、素質があるのかを確認しています。

KPMGコンサルティング株式会社

小野
KPMG FASではいかがでしょうか。

上原様
KPMG FASでは、かつてホワイトハッカーのような技術的にとがった人材だけを厳選して採用していた時期がありました。しかし、実際のわれわれの業務領域はテクニカルスキルだけではカバーしきれません。たとえば、個人情報が漏えいした際の被害者対応や監督官庁とのコミュニケーションなど、緊急対策本部としての支援が重要となります。また、被害に遭ったクライアントの取引先を一緒に訪問して、客観的な観点から状況説明をサポートしてほしいと要望を受けて同行することもあり、技術的な知見よりむしろ高度なコミュニケーションスキルが要求されます。もちろん、ログの解析や攻撃手法を熟知しているスペシャリストも求めていますが、広い視点を持った事業会社のIT部門、SIerやITコンサルタント出身の方も広く採用しています。

小野
最後に、サイバー領域でキャリアを歩む面白さやメリットについてお聞かせください。

澤田様
KPMGコンサルティングは、「CISO(最高情報セキュリティー責任者)を輩出する会社」でありたいと考えています。 DXの取り組みのなかで、サイバーセキュリティは、ITだけでなく、人事、営業、マーケティング、R&D、生産、物流など、企業経営すべてに関わっています。
KPMGコンサルティングで経験を積んだメンバーが、事業会社でセキュリティ担当の役員となり、企業グループやグローバルのセキュリティを統括する。これによって、世の中全体のセキュリティが高度化できればうれしく思います。 CISOとなるには、特定のセキュリティーソリューションの知識・スキルだけでなく、セキュリティ組織を束ね、メンバーをモチベートしてドライブさせていく力が重要です。
われわれのサービスの中心はまさにCISOのサポートとなりますので、コンサルティングを行いながら、CISOの経験・スキルを身に着けていってもらいたいと思いますし、そういった知識・経験を研鑽したい方には大変魅力的な環境だと考えています。
また、繰り返しになりますが、われわれは「コンサルタントを育てるコンサルティングファーム」でありたいと思っていますので、未経験の方にもぜひチャレンジしてもらいたいと考えています。

上原様
KPMG FASでは、M&A関連、不正調査、サイバー攻撃対応など、自分が関わった案件が新聞に掲載されることもあり、社会とのつながりを日々感じられます。刺激的な内容も多いため、誤解を恐れずに言うと、ワクワク感やドキドキ感のある仕事をできます。最近、ITベンダーでSOC(Security Operation Center)の仕事をしていた方が入社したのですが、セキュリティ対策をしっかり実施した結果、インシデントもなく、前職での仕事は物足りなさを感じていたそうで、KPMG FASでの仕事を刺激的でやりがいもあって楽しいと話しています。KPMG FASでは自分がやったことが直ちにフィードバックされて、社会とのつながりをダイレクトに感じられるので、そういう点でもモチベーションを得やすい環境だと思います。

山口様
これからは、セキュリティの世界でもいわゆる対外説明・アカウンタビリティーが重要になってくると思います。
50年先は分かりませんが、少なくとも転職を考えられている方が働かれるこの先10年、20年は、継続的に需要がある領域だと思います。
さらに、評価系の人材は不足している状況であるうえに、国も相当な課題認識を持っているので、ニーズはかなり高い傾向にあります。安定的にニーズがあるという意味で、安定的な人生を歩みたい方には、キャリアパスとして合っていると思います。

また、民間にも国にも、世の中には評価制度や、評価基準等の仕組みを決めていく組織や動きがあります。入社1、2年では難しいですが、そこに関わっていく機会はおそらく一般の民間企業に比べて非常に多いです。
そういったことに興味のある方には、魅力的な仕事だと思います。

※参考:サイバーセキュリティ キャリア採用 – KPMGジャパン

KPMGコンサルティング株式会社 執行役員 パートナー 澤田 智輝 様
KPMGコンサルティング株式会社
執行役員 パートナー 澤田 智輝 様

セキュリティコンサルタントとして20年以上の経験を有し、海外のKPMGファームと連携したグローバル/グループ全体でのセキュリティ高度化を多数支援。サイバーセキュリティブループリントの策定などの戦略領域からゼロトラストアーキテクチャの実装などのテクノロジー領域まで、幅広く支援実績を有する。

有限責任 あずさ監査法人 パートナー 山口 達也 様
有限責任あずさ監査法人
パートナー 山口 達也 様

都銀システム開発の経験を活かし、財務諸表監査におけるIT統制監査、システムリスク管理態勢、セキュリティ管理態勢、大型システムプロジェクトマネジメント管理態勢等の第三者評価(外部監査)および内部監査支援業務に20年以上の経験を有する。日本システム監査人協会 副会長、日本セキュリティ監査協会 理事、年金機構第三者検証委員会やISMAP検討委員会等の各種委員会に委員・参与として参画。

株式会社 KPMG FAS 執行役員 パートナー 上原 豊史 様
株式会社KPMG FAS
執行役員 パートナー 上原 豊史 様

サイバーインシデントレスポンスを軸に、再発防止策の策定、セキュリティアセスメント、M&AプロジェクトにおけるIT/サイバーデューデリジェンスに従事。また、デジタルフォレンジック領域では、不正調査におけるデータ復元や解析、訴訟対応支援等にも通暁している。前職のITコンサルでのシステム企画、設計、開発、保守・運用経験等を活かして、開発プロジェクトにおけるトラブル対応や大規模な障害に関する調査、再発防止、また、PMIにおけるITシステムの分離や統合に関するサービスを幅広く提供している。

KPMGコンサルティング株式会社

KPMGコンサルティング株式会社

グローバル規模での事業モデルの変革や、経営管理全般の改善をサポートするコンサルティングファーム。具体的には、事業戦略策定、業務効率の改善、収益管理能力の向上、ガバナンス強化やリスク管理、IT戦略策定やIT導入支援、組織人事マネジメント変革などを提供しています。世界146ヵ国のメンバーファームに約227,000名のプロフェッショナルが在籍。
参考URL:https://kpmg.com/jp/ja/home/about/kc.html


有限責任あずさ監査法人

あずさ監査法人はKPMGのメンバーファームとして、複雑な課題を有するクライアントや社会に対して価値ある監査・アドバイザリーサービスを提供しています。
参考URL:https://kpmg.com/jp/ja/home/about/azsa.html/


株式会社KPMG FAS

KPMG FASは、企業戦略の策定、事業ポートフォリオ最適化のための事業再編やM&A、経営不振事業の再生、企業不祥事対応に係るアドバイスを通じて、企業の持続的成長のための経営管理高度化や業務改善、事業のバリュー・アップを支援しています。12の主要業種のインダストリー・グループ体制により、海外を含め、業種ごとに最新動向に関する情報や知見を集約し、各専門分野のプロフェッショナルとの連携により、ワンストップで最適なソリューションを提供します。
参考URL:https://kpmg.com/jp/ja/home/about/fas.html

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングは、コンサル業界に精通した転職エージェント。戦略コンサルやITコンサル。コンサルタントになりたい人や卒業したい人。多数サポートしてきました。信念は、”生涯のキャリアパートナー”。転職のその次まで見据えたキャリアプランをご提案します。

KPMGジャパンの求人情報

募集職種 KPMGコンサルティング株式会社 [TRS]サイバーセキュリティコンサルタント
職務内容

近年のサイバー攻撃は、IT環境の劇的な変化により重層的な攻撃手法がとられることが多く、従来型の対策では防御が困難であることが指摘されています。実際、多くの企業では攻撃を受けてから後追い的に対策が取られているのが現状です。このような状況下では、従来の情報セキュリティ管理態勢をサイバーセキュリティ仕様へと高度化していかなくてはなりません。
KPMGでは、海外オフィスのプロフェッショナルと連携し、最新のサイバーセキュリティに関する専門知識とノウハウを用いて、企業が直面するサイバー攻撃の脅威に適合した取組みを支援し、サイバー攻撃防御態勢の高度化をトータルにサポートします。
KPMGは、外部調査機関より、2年連続、サイバーセキュリティコンサルティングサービスのリーダーとして選出されています。


◆具体的な支援内容

【サイバートランスフォーメーションサービス】

  • クラウドを含むシステム・ネットワークのリスクアセスメント
  • サイバーセキュリティアーキテクチャ設計・ロードマップ策定支援
  • RPA、ブロックチェーン、AIなどを活用したセキュリティソリューション導入支援
  • IAM/IDM、CASB、SIEM、M365等のソリューション導入支援

【サイバーディフェンス&レスポンスサービス】

  • レッドチーム演習(脅威ベースペネトレーションテスト)支援
  • サイバー脅威インテリジェンス
  • 多層防御アセスメント/サイバーセキュリティソリューション最適化支援
  • CSIRT・SOCの高度化・自動化支援
  • ペネトレーションテスト/脆弱性診断
  • 机上インシデント対応演習・訓練支援

◆役割および責任

【Consultant / Senior Consultant】

  • プロジェクトで定められたスコープ、成果物に基づいたタスクの確実な遂行
  • 適切なタイミングで上位者とコミュニケーションを図りながら、自身の創意工夫に基づくアウトプット
  • 自身の専門性を高め、クライアントの課題に合わせた各種提案
  • 下位メンバーに対する指導・助言

【Manager以上】

  • プロジェクトの組成、遂行、クロージングまでの一連のマネジメント
  • 作業スケジュール、スコープ、体制、クライアント期待値等へ影響見極め、成果物の品質確保
  • ConsultantおよびSenior Consultantへの作業指示・品質レビュー
  • 新規案件受注に向けた提案活動(提案書構想・作成、見積もり、プレゼン)
  • 下位メンバーの指導・育成
応募要件

◆必須要件

  • コンサルティングファームでの実務経験あるいはSIer等でのITインフラ関連サービスの提供実績の提供実績(NW、インフラの企画・設計、構築PMO等)サーバ・ネットワーク構築等)
  • 論理的思考力、コミュニケーションスキル、プレゼンテーションスキル
  • リーダーシップ(チームメンバー等を率いて、目的達成した実績等)

【Manager以上の候補者の場合】

  • 2年以上・10名以上のプロジェクト管理経験
  • 新規案件受注に向けた提案活動を主体的に行った経験
  • クライアントリレーション管理経験

◆歓迎スキル

  • ペネトレーションテストやレッドチームの実務経験
  • SOCにおけるアナリストとしての実務経験
  • CSIRTにおけるサイバー脅威インテリジェンスの収集、マルウェア解析、フォレンジック、インシデントレスポンスなどの実務経験
  • クラウドセキュリティに関する知識や実務経験(クラウドセキュリティに関する資格(AWS、Microsoft、Google)を有している方)
  • プログラミングスキル(Python、Java等)
  • セキュリティ関連資格の保有(CISA、CISM、CISSP、情報処理安全確保支援士(情報セキュリティスペシャリスト)、ネットワークスペシャリスト、ITストラテジスト、システム監査技術者、ISO/IEC27001審査員資格、公認情報セキュリティ主任監査人、公認情報セキュリティ監査人)
  • 英語資格(TOEIC、英検等)
  • ビジネスレベルの英語力

◆フィットする人物像

  • サイバーセキュリティ分野における最新の動向を常に把握し、プロフェッショナルとしての自己研鑽に努める方
  • クライアントのビジネスおよびセキュリティ上の課題を的確に理解し、解決するために有効な改善策を考案し提示できる方
  • プロフェッショナルとして相応しい対話およびビジネス文書を通じてクライアントとコミュニケーションが図れる方
  • 他のプロジェクトメンバーと協働し、効率的かつ高品質なアウトプットを追求する方
  • 自発的かつ自律的に活動し、自ら積極的に問題解決にあたれる方
募集職種 有限責任あずさ監査法人 【Digital Innovation & Assurance統轄事業部/Digital Advisory事業部】セキュリティ人材
職務内容

■以下の①から④の基準に基づくシステム監査業務や情報セキュリティ監査業務の実施

  • ①経済産業省「情報セキュリティ監査基準」「システム監査基準」
  • ②NISC※1「政府機関等の情報セキュリティ/サイバーセキュリティ対策のための統一基準」
  • ③FISC※2「金融機関等のコンピュータ安全対策基準・解説書」やPCIDSS※3等
  • ④ISMAP※4「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度」

■CSIRT※5構築・運用支援、サイバー攻撃に対する各種コンサルティング業務


■脆弱性診断、WEBアプリケーション診断、ペネトレーションテスト等の実施


  • ※1. National center of Incident readiness and Strategy for Cybersecurity(内閣サイバーセキュリティセンター)
  • ※2. The Center for Financial Industry Information Systems(公益財団法人 金融情報システムセンター)
  • ※3. Payment Card Industry Data Security Standard
  • ※4. Information system Security Management and Assessment Program
  • ※5. Computer Security Incident Response Team
応募要件

■一般事業会社、システムベンダー、金融機関等において、以下の1つ以上の業務経験のある方

  • システム開発・運用業務等の業務経験
  • ネットワーク・サーバの設計構築等の業務経験
  • CSIRT関連業務やサイバーセキュリティ対策に関する業務経験のある方
  • システム監査・情報セキュリティ監査の実施、又は情報セキュリティ管理業務(同監査対応・リスク評価業務を含む)の経験のある方
  • 侵入テスト、セキュリティ技術的診断の実務経験のある方(脆弱性診断、ペネトレーションテストにおける等の各種ツールを用いた診断経験のある方)

<尚可>

以下のいずれかの資格を保有されている方(入社後に取得いただくことでも構いません)。

  • システム監査技術者
  • 公認情報システム監査人(CISA)
  • 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
  • 公認情報セキュリティ主任監査人・監査人・監査人補
  • CISM(公認情報セキュリティマネジャー)等
  • 情報セキュリティマネジメント(ISMS)の整備、審査等の実務経験
募集職種 株式会社KPMG FAS Forensic:サイバーセキュリティコンサルタント
職務内容

サステナブル経営/ESG投資に関する期待・要求が高まる中、企業経営者は、不正・不祥事、情報漏洩、サイバー攻撃等、企業価値を毀損しうるリスクへの対応を迫られています。
近年では特にサイバー攻撃に関するリスクが高まっており、Forensic Service部門で提供しているサイバーセキュリティに関連するサービスの需要が急増しております。
業務の拡大に伴い、以下の業務を担当するコンサルタントを募集します。

  • 1.サイバーインシデント対応支援
  • 2.サイバーセキュリティアセスメント
  • 3.サイバーデューデリジェンス
  • 4.サイバーセキュリティに関する各種アドバイス
応募要件

【求める人材像】

  • サイバーインシデントへの対応やその予防に興味のある方
  • これまでの業務経験で取得したスキルや経験を、サイバーセキュリティ対策のために活用したいと思っている方
  • 論理的思考力がある方
  • 異なる専門性を尊重し、チームワークを重視して誠実に仕事をすることができる方
  • コミュニケーション力が高い方

【応募資格・経験】

1.ITコンサルティングファーム・ITベンダーでの業務経験者、もしくはサイバーセキュリティ事業者、大手メーカー、金融機関などに在籍中、もしくは、一定期間の在籍経験があること。

2.20代~30歳前後まで(第二新卒も歓迎)

3.以下のいずれかのスキル・経験があること

  • a.ITシステムのインフラ関連(ネットワーク、サーバ、クラウド等)
  • b.ITシステムのアプリケーション関連(ERP、データベース等)
  • c.サイバーセキュリティ関連(脆弱性診断、ペネトレーションテスト等)
  • d.IT関連の監査や調査

上記に加えて、高度な英語力 (ネイティブとの込み入った議論やレポート作成ができるレベル)がある方は優遇。


アクシスの求人のうち、
約77%は非公開。
平均サポート期間は3年です。

各ファームのパートナー、事業会社のCxOに定期的にご来社いただき、新組織立ち上げ等の情報交換を行なっています。中長期でのキャリアを含め、ぜひご相談ください。

新規会員登録はこちら(無料)

カテゴリー、タグで似た記事を探す

こちらの記事も合わせてご覧下さい

アクシスコンサルティングは、
プライバシーマーク使用許諾事業者として認定されています。


SSL/TLSとは?

※非公開求人は約77%。求人のご紹介、キャリアのご相談、
企業の独自情報等をご希望の方はぜひご登録ください。

新規会員登録(無料)

※フリーランスのコンサルタント向けキャリア支援・
案件紹介サービス

フリーコンサルの方/目指す方。
×