「ターゲティング」とは、市場セグメントのどこを狙うか、ターゲットとする標的市場を決めることです。
つまり、どのセグメントの人たちに自社の製品やサービスを受け入れてもらおうと考えるかということで、
ターゲットとするセグメントは一つの場合もあれば、複数の場合も考えられます。
標的市場、ターゲットを決めるためのセグメントの基準には、3つの視点があります。
●セグメントの規模と成長性
・利益確保可能性
●セグメントの魅力
・接近可能性 ・差別化可能性
●企業の目標と経営資源
・実行可能性 ・測定可能性
このとき規模が大きく成長性の高い市場でも、強力な競合がひしめくセグメントや自社の経営資源が不足しているセグメントを標的市場にするべきではありません。
様々な製品や事業を展開する企業がセグメントを評価しターゲット市場を選択するとき、市場セグメントの選択パターンは次のような5つのパターンに整理することができます。
1つの単一セグメントを選び、そこにマーケティング資源や製品を集中する。
製品や市場を限定せず、魅力的な複数のセグメントを選択する。
1種類の製品に特化して、複数の市場セグメントを選択する。
特定の市場のあらゆるセグメントのニーズを満たすために、複数の製品を展開する。
様々な製品によって、全市場をターゲットにする。
どのセグメントをターゲットにしていくか、ということは製品やサービスを企画するときはもちろん、
日常のビジネスの中でおさえておかなければならないことです。